第14章 出会い
それから私達は案を出し合いながら方針を定めていった結果
強度・周囲へのダメージを考えて、パワー系のインゴットから作り出すことになりましたが
どのように起爆するか等の問題点が多く、再び話し合っていました。
ケイト「刃ありでいいよね?
当たった瞬間についている刃が勢いよく飛び出るはず!」
リズベット「ダメダメ!
もし周囲の人にまで飛んでったらどうすんの!」
ケイト「あ、なるほど;」
クレハ「ならば方向性を定めるようにしては?
火薬は衝撃だけでは爆発しませんし、何らかの起爆装置が必要。
火打石を設置し、それを重しとなるようにすれば
そこを基点として爆発するでしょう」
ケイト/リズベット『それだ!!!/それよ!!!』
ケイト「だったらスピード系のを内膜にして
それを火打石同士の衝突を押さえる制御弁として調節しよう!
パワー系とかのスキルや攻撃を一撃食らったら壊れる程度にして!
で、外膜は耐久と重さに優れたパワー系!」
リズベット/クレハ『それよ!!!/それです!!!』
リズベット「あまり大き過ぎてもすぐ取り出せないし振り回しにくいだろうし…
何より扱いにくいだろうから、缶詰程度の大きさにしない?
掌よりも少し小さいぐらいの」
クレハ/ケイト『それです!!!/それだ!!!』
それから瞬く間に方針は決まり、以下のものが作られました。
平べったい缶詰の外見をしたそれの名は、『爆缶』。
命名に関しては、ケイトがしました。
憶えやすいことは憶えやすいのですが…;(腕組)←何か言いたげ
そのサイズは直径12.5cm、高さ3.5cm。
リズベット曰く、『マゼMAZETのハウス缶チョコと同じ大きさね』とのことです。
ですが火薬を内包する内膜は直径11.3cm、高さ2.4cm。
内膜と同じ厚さの金属板をその端から0.45cmほど出させ、全く動かぬよう上下左右ぴったりと外膜へ固定しています。
爆発した際に酸素とうまく混ざるよう、内膜を外膜の4分の1まで薄くしています。
外膜と内膜の間に空気、
すなわち爆発の為に必要となる炎を生かすための酸素を…
そして内膜には火薬を目一杯詰め込みました。
想像がつき辛い方は、作者プロフィールのホームページにある画像を参照して下さい。
次に爆発する仕組みについて説明致します。