第14章 出会い
リズベットから話を聞いた所によると
ケイトから、投剣武器に火薬を実装するという提案を出されたそうです。
彼女が倒れる前日、火薬を作り出すには一つだけ材料が足らず
ケイトがやっと見つけ出したそれは火山の噴火口エリアにあり、黄鉄鉱に似たものでした。
そして帰ってからふらふらしていたわけですが、これを終えたら寝るからという頼みから受諾しました。
火薬の実験をするらしく、私は立会人として見届ける役割だったのですが…
そのたった一度の爆発。
たった一瞬でケイトのHPが一気に真っ赤に染まり、
セリオン防具一式を身に付けていてもなお、その圧倒的な余りある火力・威力に私は驚くばかりでした。
クレハ「ヒール!」←即座に回復結晶を取り出しケイトへ駆け寄って使用
ケイト「ありがと…;」全回復←爆発による多大な衝撃をもろに受けて大ダメージを食らい、倒れ伏している
そして倒れた次の日に打ち合わせをすることになりました。
付きっ切りで様子を見ていたのですが(後にグレイク曰く、監視)、
体調もよくなり、頭もちゃんと働くようになったようなので無茶はしないよう釘を刺した上で、監視もすることにしました。
リズベット「でも投擲武器って…」
ケイト「どちらにせよ、ボス戦で使ったそれは消えてなくなるんだ。
どうせ消えてなくなるんなら、最期を美しく飾り付けてやろうじゃないか」ふっ
リズベット「なんかカッコいいけど何かが違う!!;」
ケイト「え?あれ?;」
リズベット「何かの漫画の影響受けてるでしょ!?;」
ケイト「い、いやいや…ただ純粋に…最期が花火みたいだったらまだマシかなあって…」
リズベット「絶対何か隠してるでしょ!;」
ケイト「いや…だって…せめて散るんなら花火みたいにして、見てる皆を楽しませれたらなあって…
そう思っちゃったのが発端だったわけで;(もじもじ)
ただの好奇心なんだ^^;」後ろ頭かく
リズベット「そうなの!?;」
クレハ「あなたらしいというか…はあ」溜息&腕組←半ば呆れている
それからの発明は…
今までの投剣武器はパワー系のものを中央に、スピード系の刃を側面に配置することで
当たった瞬間、ボスへノックバックを起こしつつ幾度も無数に切り裂き続けるという武器にしていた、今までのそれが…
劇的に変わった瞬間でした。