第14章 出会い
彼女の持つその優しさは、脆さへと繋がっていた。
相手を想うあまり、自分を大事にできないままでいた。
そんなあなたが…自分も同じぐらい大事にできれば……そう思った。
自分もまた、世界で一人しかいない大切な存在なのだとわかって欲しかった。
人を大事にするのと同じぐらい、自分を大事にして欲しかった。
恐れず、遠慮もせず、ぶつかってきて欲しかった。
不安に押し潰されるぐらいなら、恐怖に殺されるぐらいなら、
あなたと一緒に越えたように、私も共に寄り添って越えたかった。
だから…信じてといった。
信じて欲しかったから、それで拒絶するようなことはしないという意味も込めて…
私は、あなたを信じます。あなたの信じる心を。
私達へ向けてくれた心は、愛は、決して負けないと……
そういう意味で、私はああ言った(356ページ参照)。
その意味もちゃんと伝わっているようで、それからのケイトは…
ケイト「よぉ~し!!全力で頑張るぞおおおお!!」
と、意気込んでいた。
それから10月に入った頃
ケイト「がぶるぞ!」がうっ
クレハ「ええ、お好きなように(ふっ」微笑&目を伏せる
ケイト「いっ!!?(ぎょっ!)
でも!えっと!」おろおろあわあわ
クレハ「ふふっ^^」
ケイト「できないいいいい!!
クレハの肌に傷をつけるなんてできないいいいい!」頭抱え
クレハ「そもそもがぶるとはなんですか?」微笑
ケイト「え?犬の甘噛!
好き好き好きー!って好きでしょうがない時にするやつ!」
クレハ「私はその対象ではないと?」
ケイト「対象だよ!対象だけど!!
だけど…傷をつけたくないんだよおおおおお!!!」
クレハ「ぷっw…」くすくす
ケイト「?何で笑ってんの?」きょとん
クレハ「いえ…可愛い^^//」
ケイト「いっ!?//」
その後、周囲にとっての普通は
ケイトが味わった普通とは違うのだと説明していた頃
シリカがキリトと共にやってきました。
そうして…
その次の日、私達は39層ボスを突破して、40層へと突入した。