第14章 出会い
クレハ「そんなあなたに、数多くの人間は救われ、今こうして生きています。
無論…私も、含めて(微笑)
過去にとらわれる必要はない。
振り回される必要もない。
確かに、その中には大事なものがある。
それでも、負のそれらまで背負っていては潰れてしまう。
なら、どうすべきか…
信じて、話すべきだった」
ケイト「…信、じる?」
クレハ「ええ。
私は、あなたを信じたからこそ死なずに済んだ。
後々に調べた結果、ナーヴギアで殺される仕組みを知りました。
だから…私の命は、あなたのものです。
私を助けてくれたのは、あなたに他なりません。
それに…その時だけじゃない。
船の上で、あなたがああ言ってくれた時(335ページ以降参照)…
胸が震え、喜びが溢れた(涙目)
あなたという存在に出会えたことが、本当に嬉しかった。誇らしく感じた」
ケイト「そんなこと…私だって;与えられてばかりでっ;」涙
涙が頬を伝っていくのを見る中、私は言葉を紡いでいった。
伝わって欲しい、想いと共に…
クレハ「あなたがいてくれたから、生きてこれた。
あなたに出会うまで、この世界を楽しいと思えていなかった。
それでもあなたが与えてくれた感動…それこそが私を支えてくれた一番の思い。
生きたいと、心から思わされました。
あなたと共に…どこまでも」微笑
ケイト「っ;;」
クレハ「私の心の奥に焼き付いているのは…
あの日、あの時…
私を、この場所から、死地に選んだ所から連れ出してくれた光景……
あの時の、あなたの笑顔がいつまでも焼き付いて離れなかった。
そして一緒に過ごす内に思った。
私も、あなたを支えたいと。助けとなれる存在になりたいと…
だから、信じて欲しいと望んだ。願った。
あなたの心に、生きて欲しいから」
ケイト「っ;;でもっ;
誰も、そんなのっ」
クレハ「くす)ここに居るでしょう?望んでいる人なら」
ケイト「ぅ;;」
クレハ「だというのに、あなたときたら…(溜息)
人の気も考えず、自分にはそうさせようとも一切せず!
いつでも押し殺してばかり!!
そのままで…本当に護れると思っているんですか!!?
心から笑えません!」
ケイト「だって、私よりも大事じゃない存在なんてこの世には何もおおおおお;;」