第14章 出会い
涙が頬を伝って落ちていった。
ケイト「え?そんなの気にしなくたっt
クレハ「それに対して、私のした事と言ったら…
迷惑ばかりかけてっ;
あなたはこの世界を、教えてくれたのにっ
誰よりも、私を愛してくれたのにっ…;;」
ケイト『クレハ^^』
目を細めて、とても嬉しそうに笑った顔で
いつも優しく、手を差し伸べてくれた。
抱き締めて、何よりも愛しい存在と言っては頬を摺り寄せてくれた。
クレハ「私はっ…
あなたを利用していただけかもしれない。
いじめっ子たちのように、その抵抗しないで受け入れる『優しさ』に付け込んでいたのかもしれない。
ただ、甘えていただけなのかもしれない。
そう胸によぎった考えで、胸が痛くなった。
騙しているようで、罪悪感ばかりを感じてっ;」
しゃっくりも止まらず、涙も止められず
震えが止まらぬ中、前のめりになって…
彼女の顔を見れないままでいた。
クレハ「ひっ…うっ;
申し訳なくt
ケイト「そんなの思う必要ない!!」きっぱり
クレハ「…え?」ぐすっ
ケイト「利用してくれて大いに結構!」
クレハ「ですが」
ケイト「ですがなんていらない!!水臭い!」
クレハ「!」
ケイト「私だってお前がいなきゃ死んでた!!
あの時、助けてくれたじゃんか!
命張って!大丈夫だって証明して!
本気出そうとした時、自分の為には出来なかった!
クレハを護りたくて、クレハだけにバリアー張る事しか出来なかった!
でもお前は飛び込んでくれた!滅神に!
自分は大丈夫だっていうために!信じていいんだって!全力出そうが、それでぶつかってこようが変わらないって、伝えるために!!
ッ…;(涙)
母親と似てたってそんなの関係ないよ!
私はお前が大好きなんだ。それだけは何があっても変わるもんか!
後で何だって知ろうが変わるもんか!!
それがたとえ利用だって、そんなの構わないんだ!!!
他でもない、お前って存在に、それごと丸ごと全部ひっくるめて惚れたんだ!!!
んなもんで申し訳なく思ってんな!!
どれだけ迷惑かけてもいいから!『私が!』傍に居たいから居るんだ!!
だから…そんな風に痛むな!!!
申し訳なく思うな!!私の想いを無視すんな!!!」涙
その涙の答えは、私の心へ真っ直ぐに響いた。