第14章 出会い
ケイト「ほら、記念撮影しよう♪」にこにこ
クレハ「え…ええ」ずきっ
そう手を差し伸べられ、記念撮影をする中…
私の頭の中では、ある考えでいっぱいいっぱいになっていた。
利用していただけかもしれない。
彼女に対していじめっ子達がそうしていたように、その彼女の優しさに付け込んでいたのかもしれない。
ただ、甘えていただけなのかもしれない。
そう胸によぎった考えで、胸が痛くなった。
騙しているようで、罪悪感ばかりを感じた。
共依存ではなく、ただただ彼女に依存していたのかもしれない。
私が、勝手に……
そう思うと、震えが止まらなかった。
複雑な胸中に揺れている中、彼女は…
ケイト「おらおらおらおらあああああ!!
ボート手漕ぎなら任せとけええええ^^//
きゃほきゃほきゃっほおおおおいっ♪」←心底楽しそう
びゅおおおおおおおおおおおおおおおお
ケンゴ「あのボートすげえ!高速並!;」
レイン「流石団長!;」
同じくボートで相乗りをして遊んでいる二人が騒がしかったわけですが…
何故か、非常に…楽しそうで。
クレハ「あの…ケイト?」
俯いたまま、両膝の上に両手を重ねて乗せたまま…
手が震える中、何とか口に出した言葉は……
辛うじて、ケイトの耳に届いた。
ケイト「あ!クレハもやらないとだよね?
やり方分かる!?」ずいっ
クレハ「え、ええ;」
されるがままに場所を変わり、漕がされることになり…
彼女の笑顔ばかりが、目の前で何度もキラキラと輝くそれが、ちらついた。
ケイト「おお~。うまい!さっすがぁ!」
クレハ「…あの」
ケイト「きっとクレハのことだから凄いだろうと思ってたんだ!(キラキラ)
同じくスピード型だから秒速5回はオールを漕げるかも!
もしくは、本気でやればスピードも結構出るかもしれないよね!b」にこにこ
クレハ「こちらの話を聞いて下さい!!」がたっ
立ち上がりながら叫ぶ私に…
ケイトは驚いたような顔で意気揚々と次々に言っていた言葉を止め、固まった。
ケイト「……(きょとん)
どうしたの?急に怒鳴ったりして…
ごめん、もしかして楽しくなかった?」不安気
クレハ「違います…
私が…言いたいのはっ」震&俯く
それから、私は切り出した。
自分の、今の想いを――