第14章 出会い
ケイト「ディズニーランドってどんな印象がある?」
クレハ「?マスコットが自ら寄って来るイメージが…
でも、最初に行ったのがアメリカにあるディズニーランドだったので」
ケイト「ええ!!?;」驚←日本暮らし
クレハ「どこに驚く要素が?」
ケイト「いやだって!;
アメリカなんて自分は行ったことないし!」
クレハ「ああ…普通はそうでしょうね。
お母様が生前の時、共に行ったのが初めてのことです」
ケイト「!…い;
…その…(おろおろ)
なんか、ごめん;」ぺこり
クレハ「謝る必要はありません」きっぱり
ケイト「ん…でも」
クレハ「死んだのはもう15年も前。
病弱なのに…
いえ、病弱だからこそ外に出た時…とても楽しそうにしていました(微笑)
人を救うことを、名家として平和の為に尽力した母を、祖父を
今でも私は、誇りに思っています」
ケイト「…技を受け継いだ当主って…母親?」
クレハ「ええ。よく解りましたね」
ケイト「だって…母親とよく似てる感じがするから」
クレハ「霊感を持ってすればこそ…でしょうね。
それよりも早く行きましょう。乗り遅れますよ」微笑&手を伸ばす
ケイト「あ、うん!」手を取る&微笑
頷きながら手を取る彼女を引っ張りながら、走って行った。
それから私達は、ひたすら回ってファストパスを取り続けていた。
そうして、乗る目的のものへ向けての道中の間…
アラビアのエリアを通りがかり、途端に手を離された。
ケイト「ほら!早く!!
記念撮影だ~!」たったったっ
クレハ「待ちなさいケイト!
こちらの方が最短ルートで」
その瞬間、ある光景が重なった。
クレハ母「ほら、早く!」
幼クレハ「待って、お母様!」
クレハ母「あははっ^^」
クレハ母&ケイト『おいで、クレハ!^^』手を差し伸ばす
クレハ「!!…お母様」
その時になって、ようやく気付いた…
何故彼女の温かみが、共に居て安心するものなのか。
どうしてこれほどまでに求めてしまうのか、何と重ねていたのか…
今になってようやく、私ははっきりと頭の中で理解した。