第14章 出会い
そう嬉しそうに、無邪気に語る彼女に…
私は何度目かの想いを、心の中で呟いていた。
ケイト「きっと驚くと思うんだ^^♪
一つだけだったらあんまり面白くないからね?
反対側にも作ろうと思ってて!//」にこにこ&キラキラ
クレハ(ああ…本当に可愛い//)
ケイト「ねーねークレハー!聞いてるー?
返事がないよー?」
クレハ「聞いてますとも」くすくす
いつの間にか、本当に愛おしく感じていた。
彼女の前では、素直でいられた。
本心をさらけ出せるぐらい、彼女は一緒に居て居心地が良くて…
いつも次期当主としての重責、伝統を引き継がせる家の義務などなどで押さえていた自分を解放してくれた。
彼女といられるその時だけは、ありのままの自分でいられた。
何でも受け入れてくれる度量が、彼女にはあった。
一緒に居て和むほどの、人の幸せを望む心、楽しませようとする心…
無邪気な、空にも負けないぐらいの純粋な気持ち……
その全てが、慈しみが、心地よかった。
私の家のモットーが「慈愛」とされているように
彼女もまた純粋に心から、助けようとしていた。
彼女のような人ばかりなら…そう思ったが、それは無理な話。
同じような人は、この世界に2,3人しかいない。
それに結婚したいと思える人であってもそれが女の場合、そうすれば飛流が途絶えてしまう。
飛流の技は全て一子相伝
すなわち…子を残さなければ、なくなってしまう。
今までの歴史と伝統を消させるわけにはいかない。
そう思って、互いへ初恋をし合った同士だと理解しつつも
互いの為に別れた。
しかし、この想いは消えない。
確認してみた所、恋人以上に互いを想い合っていたようで…
『初恋は実らない』という言葉とは少し、違っていたようでした。
それから後の9月、ケイトがテーマパークを作ったらしく
誘いもあり、一緒に外出することになりました。