第14章 出会い
クレハ「結局…あなたはどこまで行っても、人の為なのですね」
ケイト「あはは^^;」
クレハ「好きになさい。私も好きに助けます」
何度もしたやり取り…
結局の所、人のことを大事にしてばかりだった。
9月に入った折に彼女と受けたクエストの時にでも、人を護ろうとしてばかりで…
滅神という闇の塊に取り込まれれば死ぬもので、全力を出せていないことから、ずっとボスを倒せずにいた。
そして彼女の本気を出させるため、ボスの下へ抵抗もせずに飛び込んだ。
遠くで彼女の私を呼ぶ声が聞こえた。
ケイト「ヒール!!
クレハ!クレハ!!クレハああ!!!!」
クレハ「大…丈夫」
ケイト「HP1だったんだぞ!!!?」
クレハ「そんなの…あなたが私にもしたことでしょう?
止めるために、そうなっていたこと…私は知ってます。
あなたへのささやかな仕返しです^^」
ケイト「つっ(涙目)
馬鹿っ!;」涙
クレハ「私達なら…大丈夫。
逃げることぐらいできる。囮になって時間を稼ぐことだってできる。
倒れるぐらい全力を出しても、何とかできるぐらいの力はあります。
だから、信じて…
あなたの力を、他でもないあなた自身を」
ケイト「!!…え?」
クレハ「私達も、この世界も…それで壊れたりなんかはしない。
あなたとなら、どんな結果でも受け入れられる。
あなたがいない人生なんて、何の意味もない。
それほどに、私達の過ごした時は深い。
恐れることなんてない。怯える必要もない。
それで化け物など呼ばないし、傷付けるような言葉は言わない。
そんなこと、私達が言わせない。
たとえ言われたとしても、私達は変わらない!
あなたを想うこの想いは、愛は絶対に!!
だから…お願い……信じて」微笑
手を頬に当てて、笑いかけた瞬間…
ケイトを中心に、白い光が瞬いた。
そのクエストは、暴走した滅神を倒すというもの。
倒すよう仰せつかった時に賜った神の力を解放できるか、それは心から全力を出せた時のみに出るらしく
滅神を倒せる白いエフェクトと共に『神の力』が解放され、滅神を倒せた。
どうあっても全力を出せない人用のクエストでした。