第13章 生きて
ちなみに言うと、封鎖テープで作ったエリア
封鎖エリアに入ると、その中にあったものは『もともとなかった』ことになる。
つまりを言うと…
プレイヤーが入れば、もともといなかったことになる。
=記憶が消えるはずだったこと。を伝えると
クレハ「忘れるわけがないでしょう!!」
その痛切な声が、私の胸を打った。
クレハ「もしも逆だったらどうします!!?」
ケイト「忘れられるわけないだろう!!」
クレハ「そうでしょう!?」
とテンポよく言い合う中、クレハが徐に口を開いた。
クレハ「第一…あなたの偉業は立派で、人々の心に残るものばかりです。
忘れるわけがないでしょう…
確かに、告別式に来なかった数千人のプレイヤー方が忘れていましたが」
ケイト「その理由が解明されたね♪」
クレハ「あなたが起こした事でしょう!?」きっ←腕組みして睨み据えている
ケイト「ごめんなさい;」土下座←即座に謝罪
クレハ「溜息)はあ。
なんにせよ…無事でよかったです」
ケイト「ごめんね…巻き込みたくなかったんだ。
人殺し、なことだから…そういった人に、させたくなくて」
クレハ「水臭い」目を瞑る
ケイト「うっ;」ぐさっ
クレハ「全力で向かってくる相手に全力を出さないのも失礼ですよ?」
ケイト「でも…
失敗すれば、次はない。護りたい時に護れない。
だから出せなかった、力尽きて倒れることになるから。護れなくなるから。
その恐怖が、自分を縛っていた。自分で自分を押さえ込み続けていた」
クレハ「それは相手の為にはなりません」
ケイト「…うん…そうだね。
信じることにする。絶対に大丈夫だって。
私以外にも、皆がいる。皆ならきっと、大丈夫だって!」微笑
クレハ「くす)…
ええ、その意気です」微笑
ケイト「ずっと、自分のためには本気を出せなかった。
自分のせいで死んだと、想ってたから。
最後の最後まで話せなかったのは、危険な目に遭わせたくないからで…
自分が危険な目に遭うのは耐えれるけど、人が自分のせいでそうなるのは耐えられなかったから……
でも、違ったんだね。
ちゃんと頼って…いいんだよね?
自分…貫いて、いいんだよね?」涙目
景色が白く霞んでいった。
自然と、涙が滲んでいった。
それまでの過去が、積み重ねがそうだったから…