第2章 デスゲーム
ケイト「私はさ、教えたかったんだ…
ここでも、現実世界と同じように生きていけるぞって…
最後の瞬間まで、ちゃんと生きて、ここから出ようって…
第一さあ!ここでもちゃんと生活できるんだよ!?
裁縫とか鍛冶とか釣りとか音楽とか。料理とか!
できるのに、やらないで絶望して死ぬなんて…それこそ、もったいないじゃん!
ちゃんと生きて、幸せを感じて、笑って欲しい。
このままじゃ…皆、「生きてる」なんて言えないからさ…
元の世界に戻ろうって攻略に躍起になってても、その間に絶望して自殺する人の数のが多いんだ…
だから私は、それをなくしたい。
現実世界と同じように暮らせる場所作って、自警団ギルドを作って、今生きてる人達と…皆一緒に帰りたい。どうせ帰るんならさ^^
ちゃんと…その時まで、生きて欲しい。
人として、生きて欲しいんだ」
そう呟く声を聞いて、私は心から救われた気がした。
アスナ「ありがとう。とても救われました。
尊敬しています//」
それに私は、涙ぐみながら礼を言うと
ケイトさんは嬉しそうに頬を赤らめながら、満面の笑みを浮かべた。
でも…
これは後々、一緒に過ごす内に分かったことだけど
たまに子供っぽいところがあって、そこが可愛くて
一緒にいて、それだけで何だか楽しい気持ちになった。
そんなケイトさんが、大好きだと感じた。
男性じゃないのよね。
私から見て、黙ってさえいれば眉目秀麗で、カッコいいんだけど…凛々しいし。
そう思う中、ケイトさんは笑っていて
この世界を…とても楽しんでいるようにも見えた。
まるで、楽しめるってことを体現するかのように……