第12章 学び
~おまけ・終~
・クレハの由来・前半
クレハ「勝ち逃げは赦しませんからね?」微笑
ケイト「おう!」にっ
いつも不敵に笑う彼女には、いつも世話になっていた。
レジャーランドの設立から、図書館の増築、棚まで作り
各階層の細かい名所、場所や売ってあるものから、モンスターが落すものまで
その全てを書いた本を作っていた。
あまつさえ、リアルでの知識などを照らし合わせながら
教師などに尋ねつつも教材となる本を作っていたのには…もう驚きを通り越して呆れました。
本来ならば学生だったはずの人達を想ってのことでしょうから…
人の為に尽くしてばかりで、心配になることが多い。
でもそれはどうやら私だけではないらしく
アスナ、キリトという方が頻繁に話しかけていました。
それに安心しつつも…女好きの方に惚れたという事象の方が驚きが大きかった。
何故あのような人を?…
そう思いながらも、温かい空気を纏った人で優しいのだと、一心に教えてくれた。
愛している想いと、その真っ直ぐさは…
例の告別式で十二分に伝わってきたので、良しとしました。
ケイト「そういえばさ…何でクレハって名前にしたの?」
クレハ「セイバーという名にした人が言いますか?」
ケイト「ぐさっ)それは言わないでええええええ;」ずううん
クレハ「…代々、私の家に伝わる奥義です。
我ら飛流門派は、長年に渡る戦乱の時代の最中、子孫を死なせないために伝えてきました。
1500年にも渡る歴史で磨かれてきた、私の家に伝わる古武術を…。
いつか訪れるであろう苦難に立ち向かえるよう遺してくれた、現代まで伝え続けてくれた、その歴史・技・伝統…
子を想ってくれた、案じてくれた。
この家を、私は誇りに想っています。
その飛流の奥義、その名こそが紅葉(クレハ)。
当主として恥じない行いをする『誓い』として、その名をつけました。
いずれはこの技を、奥義を洗練させ、あなた以上の高みへと辿り着きます」
そう思いのたけをぶつけると、思いもしない言葉がぶつけられた。
ケイト「ダメだ。そんなんじゃ」
クレハ「ぴくっ)!…ダメ、とは?」眉をひそめる
最初こそ驚きに満ちた顔を向けていたが
突如として立ち上がりながら、面と向かって言い切った。
私はまだ、その言葉の意味が解らなかった。