第12章 学び
時は流れ、状況は変わり、また再び巡っていく。
それがたとえ不快なものだとしても、それがあるからこその自分に変わる。
成長のため、進んでいくため、必要不可欠なものだと解った。
それは乗り越えるべきもので、神から与えられた『試練』なのだと…
だから…人を憎まず、環境を恨まず、その『今』を乗り越えるために尽力すべきだと学んだ。
その負の念は、どちらにとってもいいことをもたらさない。
それで殺せば、前に進めず、逆に恨まれて憎まれ、殺されかけることにまで繋がりかねない。
相手にも憎しみが蔓延(まんえん)していくばかりだ。どちらにとっても悪影響にしかならない。
広い視野を持って、繋がりを認識して、互いのためになれるように尽力すること…
その目先にとらわれて自己の利益のために走ろうとする心の貧しさを払拭し
力になれることがあるのならば、誰かのためになろうと必死になる心…その豊かな心こそが徳となり、いずれ自身の助けとなる。
情けは人の為ならずということもまた起こりうる。
人の事を考え、人の為に尽力し、見返りを求めず、自身の心を豊かに育んでいくこと…
それこそが人生における、学ばなければいけないことだと思う。
遠い目で見れば、たとえどんなものであれ、それは誰かの糧へと
たとえ遠い未来であっても幸せな時へと繋がっていく。繋げていくために、誰かを助けるために行動する。
人の苦しみは、誰もが実感するものだ。
その苦しみに寄り添い、自身のように大切にすること、力になろうとする心…
知らない者であっても、その誰かを慈しむ心こそが大事なもの。
人として欠かせないことなのだと私は思う。
互いがそれらの心を持てば、きっと世界は拡がり…『真の平和』へと繋がるだろう。