第12章 学び
クレハ「まったく。先に言いなさい//」ぷいっ
何でだろう…なんかにやにやしてくる。
それがツンデレだと知ったのは、もう少し先の話だ。
それからは計画通り
本拠地に攻め入って、ラフィンコフィンを一網打尽にすることにした。
ユウタと同様に引き込まれた人は既に判別済み。
他は殺すことを楽しんでいるため、リアルでも殺しをするだろうとのことから殺さなければいけない。
僅か数十人ではあっても、それで何千もの人の命には代えられない。
グレイク「生きてたあああ;生きててよかったあああああああああ;
ああああああああああああああ;;」
クレハ「いい加減泣くのはやめなさい。
…私がいるでしょう」ぼそっ&ふいっ
グレイク「っ!;;(ぶわぁっ!!)
クレハああああああああああああああ!!;;;」ひしぃっ!!!
クレハ「暑苦しいです!!;」ぐいっ!
……なんだろう、この光景。
泣きじゃくり続けるグレイクがクレハへ抱き着く中
若干引きはがしつつも、まんざらでもない顔だ…
まあ何にせよ、やるべきことは一つ!
ケイト「さあ、鬼退治に出発だ!!」
『おおー!!』
ジン「ところでこの二人どうするんだ?;」
エルム「クレハのことだから大丈夫だろ」
ちなみに、私が死んだことになっていた間に
グレイクとクレハが結ばれていたことは、言わずもがなだったとか……
そうして私達は、ラフィンコフィンの本拠地へとついた。
何度も考えた。これ以上の方法はなかった。
何千もの命と、数十人の命。
その数十人の勝手で、それ以上の人の命を奪われるわけにはいかない。
それで哀しみを広げるわけにはいかない…
ジョーも含め、PoH、ザザ、ジョニーは殺さなくてはいけない。
死刑を、この手で与えなくてはいけない。
殺しを、哀しみを、苦しみを、痛みを…
それらを与えて平然としていられる人が存在していては、沢山の人の死へと繋がる。
だから今宵だけ、死刑執行人になろう。
これ以上、人から強いられる、人為的によって味わう苦しみを増やしてはいけない。
周囲の皆もまた、その意志に賛同できる勇士だけ集められたらしい。