第12章 学び
封鎖テープを分解させてから洞穴に使って、扉で閉めていた。
8月13日に日付が変わってから夜中に入った時…私は外へ出た。
殺人ギルドを壊滅させるために……
アルゴに一芝居うってもらった。死人を増やさないために、その目的の合致だった。
最初にヒースクリフに言った。
言葉を濁して伝えたのは、生きてはいるが別のどこかにいること。
それを言うと、察したようで…誰にも話さないことを約束した。
次にグレイクに、ヒントを与えた。
最後の反応があった場所。
お盆に帰ってくるかもな、と一言添えて。
ケイト「…そろそろだな」
時刻を確認した後、崖の扉を開けた。
すると、真っ先に目に入ってきたのはグレイクだった…
敵をだますには味方から…その可能性を示唆していた。
今回の作戦は、レッドギルドに感付かれる可能性は十二分にあった。
そして攻略組の中でもジョーが一番危険だった、レッドギルド・ラフィンコフィンと通じている可能性が大だったから…
ジョーの件は、キバオウに任せていたけれど…
その尻尾を掴んだのが、新規で入ってきた人を通じてだ。
『殺すのは嫌だ』
『殺した人が何度も夢の中で責めてくる』
『ギルドは殺すのを強要してくる』
『楽しくないのに脅されている』
ポンチョの人から言われて入った。いい小遣い稼ぎになると…
でも一度入ったら抜け出せない底なし沼だったわけで
『殺さないなら、お前を殺してもいいんだぞ?』と常に脅されていたらしく
そう泣きじゃくりながら自供された。
そして抜けたい旨を伝えると、私を殺すよう言われたらしい。
失敗すれば殺す、成功したら好きにしろ。
それが、この事態へと陥った顛末だ。
その人を死なさないため、私は自身の死を偽装することにした。
誰かに言えば確実にどこかから漏れるため、アルゴのみに話した。
そして誰にもばれぬよう、誰もいない場所で話すよう伝えた。