第12章 学び
ケイト「副団長はお前に決めてたんだ。任せたぞ!」微笑
グレイク「はい!^^」
7月30日、緊急速報で知らされた「ケイトの訃報」がアインクラッドを震撼させた。
告別式が行われたのは、その翌日だった。
生命の碑を見ると、確かにSaiverの名に横線が入っていた。
すすり泣く声ばかりが聴こえ、どれほど救いになっていたのかが明白に伝わってきた…
これほど多くの人を、救っていたのか…と。
それと同時に、虚しさと哀しみばかりが胸を覆いつくしていった。
あまりに純朴で、優しかった。あんなに気さくな人が…;
たった一つの、大事な存在が…人が……;
跪いて泣き崩れている中で、アスナさんも泣きじゃくっていた。
そして血盟騎士団団長のヒースクリフさんが拳を強く握って震える隣で
クラインさんが泣き叫んでいた。信じられないと言うかのように…
気付くと空は曇り空で、空も泣いているかのように大雨が降り続いた。
3日ほど、それは降りやむことはなかった。
雨が止んだ後
お盆にレッドギルドを纏めて全員を一網打尽するため
封鎖テープを応用して作った場所に隠れ、死んだことにしたんだろうと…
アルゴから聞いた情報から、俺は考えた。
『今週の8月13日はお盆。死人が帰ってくるかも?』
ウィークリーアルゴで、一つの言葉がでかでかと書かれてあった。
8月8日の新聞だった。
それを見て、決行の日を悟った俺は
信頼できる相手のみに話し、例の崖へと歩いて行った。
最後の反応があった地点、崖の裏手へ…