第11章 別れ
それから俺達は逆の方位に進んでいった。
キリト「申酉戌が「西北西、西、西南西」だから
その逆ということは、「東北東、東、東南東」だな。
順に60歩、3歩、25歩と」
アスナ「ちゃんと書いているのね」
クライン「ぱっぱと行こうぜ!ほら、すり抜けれる!」
キリト「最初に東側の壁も観察しとけばよかったな;」
アスナ「でもおかげでレア素材手に入ったでしょ?
過ぎたことをグチグチ言わない!
行きましょ!」
たっ!
キリト「ああ」微笑
たっ!
そうして走って、辿り着いた先には…
見覚えのある建物があった。
クライン「おい、ここって…;」
アスナ「アルゴさんの情報屋よね?」
キリト「入ってみよう」
そう鈴のついたドアを開けて入っていくと、そこには無論アルゴがいた。
他にも客達もいたわけで
開けた瞬間に鳴り響いた鈴の音に、そろって目を向けられた。
アルゴ「お、来たナ。
待ってたぞ、キー坊!」
キリト「お、お邪魔します?」汗
アルゴ「にしてもケイトの予想通りだナ」にや
キリト「!
やっぱり、ケイトが」
アルゴ「それよりもダ!」
そう俺の口に人差し指を当てる中、アルゴは言った。
アルゴ「パスワードをどうゾ!」
と同時に、俺へ日付指定のメッセが来た。差し出し人はケイト。
キリト「い!!?
これを…言うのか?」
アルゴ「ウンウン!^^」二度頷&にこにこ
キリト「一字一句間違いなく?」
アルゴ「ウン!」
キリト「ひ、人通りがないところじゃだめか?」
アルゴ「ダメダメ。
ここで言わなきゃ指定の情報は引き出されないゾ?」にやり
キリト「…わかった(ふるふる)
ア…アスナ、耳を塞いでくれないか?」青ざめ
アスナ「え?いやよ」きっぱり
キリト「じゃ…じゃあ、せめて…聞き流してくれ」
アルゴ「チャンスは一回だゾ?
小声はダメ。ちゃんと俺っちに聞こえるようにナ♪」にこにこ
キリト「ああ。わかってる。
覚悟はできた!」
クライン「何でそんな決死の表情なんだ?」眉潜め
何故か周囲から視線が集まる中
俺は覚悟を決めて、アルゴへ向けて言い放った。