第11章 別れ
キリト「前に教えてもらったように、これは方位を示すものだ。
酉は西、申は西南西、戌は西北西だ」
アスナ「申酉戌…
メッセが来た順ではなく、この順番から考えてよさそうね」
キリト「ああ。
クラインに来た酉の絵は3歩の足跡があった。
で、アスナの戌の絵には5歩の足跡に×5、つまり25歩の足跡。
そして俺の申の絵には20歩の足跡に×3、つまり60歩の足跡だ」
アスナ「つまりを言うと…
まず申の方角に60歩、酉の方角に3歩、戌の方角に25歩ね」
キリト「ああ」
クライン「ってか待てよ。
スタート地点はどこなんだ?
方角と歩数がわかったって」
キリト「それは…この恐竜だ!」
クライン&アスナ『え?』
キリト「この恐竜の絵は、関連性がないかもしれない。
そう思わせるための布石だったんだ。
その下に書かれてあるように…
『知ってる?恐竜は大きな石から発見されるんだよ?』
この言葉から連想できる、始まりの街での一番大きな石は?」
『あ!!』
キリト「そう」
『生命の碑だ!!』
アスナ「今すぐ行きましょう!!」
クライン「ってまた走るのかよ!!?;」
アスナ「文句言わないで走って下さい!!」
クライン「あーもう!;
ケイトの野郎、何の目的があってこんなことおおおお;」
だだっ!!
二人が走っていくそれを見る中
俺はストレージから紙とペンを取り出して書き留めた。
前に教えられた時、ケイトから書いてもらった
「干支とその方角を示す絵を描いた紙」に。