第10章 ユニークスキル
爺「お主なら、回転することで拳の勢いを増させることを考え付きそうなものじゃが
何故使わなかった?」
ケイト「ポイントがずれる可能性があるからだ。
空中で回転すれば風などの影響をもろに受けやすくなる。
横だとそんなに表面積はない。だが縦だと当たる表面積が一瞬とはいえ増えるからな。
私はガタイがいい分余計だ。
そうなれば落下地点にずれが生じる。確実に当てつつ、落下の邪魔にならないようにする。
その結果がこれだ」
爺「ほぉっほぉっほぉっ!!
なるほどのお^^//♪」
左手で拳を作って親指を立てながら指さすケイトに
老人は頬を紅潮させ、跳躍を応用して一気に二つを破壊したケイトへ興奮気味に笑いながら言った。
そして、最後の大岩へ移る。
最後の大岩には左正拳、右正拳、右肘打ち、振り返って左足直蹴り。
流れるような連撃に、大岩は耐えきれるわけもなく崩れ去った。
アルゴ「なるほどナ。
攻撃のインパクトの瞬間、跳躍を使って威力を底上げしているんダ。
それも何重も重ねテ」
キリト「嘘だろ?…俺でも三日もかかったんだぞ?(わなわな)
それを、たった数分で……」真っ青
ケイト「?そんなに凄いことなのか?」きょとん
アルゴ「う~ん。ケイトにとってはそうでもなア…^^;」
アスナ「ヒゲ、避けれたのね;」ずううん
キリト「そういや跳躍って、足の裏を通してならいつ使ってもよかったんだった…
もっと早くとってコンプしておけば」頭抱
爺「徒手空拳に《跳躍》を応用するとはのお。
ようクリアした。約束通り、我が武の真髄《体術》をやろう」
その言葉の後で、表示がケイトの前に出てきた。