第10章 ユニークスキル
爺「ふっふっ、やりおるわ」
ケイト「ペイントなんて約束しなくても、降りはしないよ。約束する。
口約束になっちまうけどな。ちゃんと行動で示すよ」
爺「それもそうじゃのお。
なら、その代わりに『大岩を一つ破壊』の所を、大岩を『三つ』破壊してもらおうか」
ケイト「お安い御用だ」
アスナ「ケイトちゃん!?;」
キリト「黙って見といた方がよさそうだ。
俺達はさしずめ見学者。
ケイトのことだ、何か秘策でもあるんだろう」
アルゴ「そうだナ」
が、秘策などは皆無だった。
それから見せられたのは、文句のつけようがないほどの「正攻法」だった。
まずは右正拳、右肘打ち、
左回転しつつ右手で左拳を掴みながら左肘打ち、左裏拳、左正拳
流れるような動きで全て大岩の真芯を捉えて、瞬く間に大岩を叩き割った。
その全ての攻撃がインパクトする瞬間、必ず足に光のエフェクトがあった。
爺「ほぉ!?♪」
その瞬間、老人から嬉しそうな驚きの声が上がった。
だが、それに聴き入ることもなくケイトは大岩の中央
すなわち真芯をとらえつつ、足場に跳躍を使って天高く跳んで
大岩の中央へ向けて、頂点から叩き落として叩き割った。
上空15m以上からの落下。
その衝撃は余す所なく、全てが大岩へ伝わったように見えた。