第2章 デスゲーム
所詮はゲームだけの付き合い…
そんな認識が、こびりついていた。
利用するだけして、連絡が取れなくなるのは普通だった。
それが、自分にとっての普通だった。
自分を取り巻く環境は、デスゲームなんて生易しいものだったかもしれない。
でも、それ以上に苦痛だったのは…まともな人間が、周囲には誰もいなかったこと。
指摘されてもなお、平然と笑ってられる人たちしか、何事もなかったかのように笑って幸せに過ごす人しかいなかったこと。
自分達だけが幸せを感じていられれば、そんな人しかいないはずだった…のに
それらを、平然と打ち破って、踏み込んできた。
ケイト「っ…」ぼろぼろ
キバオウ「って何で泣いとるんや!?;
ディアベルはん、なんかひどいこと言うたんですか!?;」
ディアベル「いや、俺は全然;」滝汗
ケイト「ありが、とう…;
そんな人、一人もいなかったから;;」
ぐすぐすと涙が溢れ続けていく中、震えが止まらなかった。
怖くて、どうしようもない。そのはずだったそれが…自然と、外に出てきた。
そっとディアベルは頭を撫でてくれた。
ディアベル「大丈夫だよ。
ちゃんと見てる。周囲から何言われてきたかはわからないけれど、それで勝手に決めつけたりはしないよ。
たとえ、誰が何だと言おうとね…
俺達は…もう、友達だろう?^^」
ケイト「わああああああああああああん;;」ぎゅううう
真っ直ぐ見て、笑いかけてくれるその人に
私は、解放された気分になって、突如として涙が流れ出ていった。
それを見せまいと、胸に顔をうずめながら服を握り締めてしがみ付いた。
そんな中でもディアベルは、優しく背を撫でてくれていた。
キバオウ「ちょっ!;
今泣いてる場合やないで!!;
全員走り去っていってしもうた!;次々料理依頼来るで!」あせあせ
ディアベル「大丈夫。行動だけで決めつけて、本質を見つめようとしない人間の言葉には耳を貸さない。
ありのままでぶつかってきていいから」
キバオウ「って客来たで!!;」
ディアベル「もう、大丈夫だから」にっこり
キバオウ「大丈夫やないでええ!!;」
ケイト「天使と悪魔のささやきか!!・・;」くわっ!!
交互にテンポよく降りかかってくる言葉に、私は涙を振り払って白目になりながらもツッコんだ。