第2章 デスゲーム
周囲は正面から見ようともせず、話そうともせず、陰で好き勝手に言うだけ。
後で知れば、冗談だといわれるだけ。本人の気持ちも考えず、自分の都合以外何もない。
経緯も知ろうとしない。理解もしていないまま勝手に言われる。
悪人だと決めつけられ、善意からした人助けなどの行為は全て無かったことのように言われ続けた。
誰かを助けたいと、何か力になれればと周囲を助けている内、先生を助けたら媚びている調子に乗っているなどと言われる始末だった。
ちゃんと見ようともしない人間だけだった。
一番、見ないといけない部分さえも…
今日、この日までは……
キバオウ「ほら!じゃんじゃん作ってかんかい!」
ケイト「いや、材料;」
ディアベル「まずは材料を教えて欲しい。
後はそれをリストにして提示、それから採集や狩りに行かせよう。俺達の仲間に補助をさせる。
俺とキバオウは君の補助だ。
君は見た所、接客が苦手だろう?」
ケイト「い!?;」ギクッ!
ディアベル「くす)…」
ケイト「な、なんで?;」
ディアベル「顔、引きつってたから。
でも…本心からの行動なんだって、さっきの言葉と表情から解ったよ。
真剣に人のことを考えてる、向き合おうとしている、助けたいと律儀に頑張っている。
そんな人間を助けたいと思うのは、至極当たり前じゃないか?」にっこり
ケイト「!!」
その瞬間、驚きで目を見開きながらも…
そう言ってくれた人が、初めてだったから……
キバオウ「ナイトはん、カッコつけてないで手を動かしてや」
ディアベル「あ、ごめんごめ
ん!!!??;」汗
溜息交じりに呟くキバオウに、満面の笑みで返事をするディアベルだったが
私の涙を見た直後、冷や汗を浮かべながら固まった。