第10章 ユニークスキル
キリト「いいか?
たとえ落下しようが、咄嗟に受け身を取ればなんとかなる。
上にいたとしても、その対処法を知っていれば大丈夫なんだ」
ケイト「でも…」
アスナ「高所恐怖症になったきっかけはなんだったの?」首傾
ケイト「それは…
小さい時、階段の上にある坂からブレーキかけられずに自転車ごと…;
額の一部が今でも少しへこんでて、16針縫う切り傷が…;」
キリト「うわあ;」
アスナ「それは確かに…;」
ケイト「あの当時、まだ4歳で…
血まみれになりながら泣きじゃくってたらしい。
近所の人が呼んだ救急車で事なきを得たけれど…」
キリト「確かにそれはトラウマになりそうだな;」
アスナ「そうね;」
それから…少しずつでも慣れるように頑張っていた。
具体的にしたことはというと、ただ傍によるだけ。
テラスの手すりに近付くだけで、震えが止まらなくなるとのことだ。
それに付き合うこと、数十分…
アスナの言葉から、少しずつできるようになっていった。
アスナ「大丈夫。私達がついているんだから!」
キリト「ああ。もし落ちそうになったら、すぐに救ける!
だから安心して頑張れ!」
そう両拳を握りながら
応援し、励まし、寄り添い続けた結果…
ケイト「ぐっ!)><//
(よぉし!
震えずに立っていられるようになった!!」ガッツポーズ
アスナ「ぱあ)y
クライン「ダメだあああああああああああ!!!!」
ずさああああ!!
その瞬間、クラインがケイトへアスナごと跳び付いて押し倒した。
次の瞬間、俺の身を襲ったのは…どす黒い感情だったのは言うまでもない。