第2章 デスゲーム
長年に渡って自分を毎日傷付け続けてきた行為も、それに釣り合うほどのひどい行為をしたこともない事実も、やられる側の気持ちを考えてブレーキをかけてしまう性格も、「仕返し」などできない優しさも、
いじめっ子たちは、いじめの行為をなかったことにしたり、自分の全てを踏みにじってはメチャクチャにし続けてきた。
感情も心も殺して、たった一人で耐え続けるしかない。周囲は全て、いじめっ子に飲まれる。傍観者でしかない。
それを見ていながら助けようともせず、自分たちさえ平和なら平然と笑っている人間しかいなかった。
害が無ければそれでいいと、自分達の幸せ以外見つめようとしない。
父からのDVといじめが重なって、一時期泣いたことがあった。
それさえも、平然とスルーする上に続けるだけだった。周囲もまた笑って、そのしてきた行為をないがしろにするばかりだった。
学校とは…その侮辱罪も名誉毀損罪も脅迫罪も、責任を取らせず謝るだけで終わり、逮捕されなくて当たり前の「牢獄」だと思っていた。
誰も護ってくれず、一人で立ち向かうしかない。
味方などいない。護ろうとする人などいない。何か言う人もいない。
平然と周囲は笑って、何事もないかのように振る舞う。
人間には…そんな人しかいない。
漫画のように、都合よく助けに入る人などは特に。
絆もない、知らなければ何をしてもいい、へらへらと笑って自分たち以外の不幸は全て無視、
全部見て見ぬ振りをして、自分に害が無ければ笑ってられる、それが「人間」だ。
絶望して、諦めて、話しかけることができなくなった。
それでも…
される側の痛みを知るからこそ、それを味わって欲しくないという想いが強くなった。
だから…何かできるなら、やりたい。
誰かの助けになりたい、あのような「助けてくれなかった人」と同じになりたくない、
「助けようともせず、自分たちさえよければいいとでも言うかのように、へらへらと笑える人間」になりたくない。
死ぬべき人間だと、ずっと言われ続けてきた過去が、自分にはあった。
でも、一番死ぬべきなのは…
それを放置して笑っていられる「腐った性根」だと、今も思ってる。
そういう人間達は、ほっといても地獄に行くから。