第9章 すれ違い

アスナ「よぉし！」
キリト「？アスナ？」
二人『？』

アスナ「ケイトちゃん、私に思いっきりぶつけて！」両腕広げる
ケイト「ええ！？；」

クライン「そうだよ！

なあ、ケイト…
一度その抱え込んでるもん全部ぶつけに来い！！」
ケイト「え！？；」

クライン「お前、いっつも何も話さねえじゃねえか！
そいつに対して不満とか、最初はあったんだろ！？

もう押し殺さねえでいいから、俺を本人だと思ってぶつけてこい！！」

アスナ「そうね。いっそのこと八つ裂きにしちゃって！」←本気
キリト「おいおい；」

ケイト「でも本人じゃないじゃん」
『そこはそうだけど…』

ケイト「それに…
されたからって、痛い思いをさせたくない。

痛いのは…誰だって嫌じゃんか」
『ははっ』苦笑


キリト「ホント…優し過ぎるんだよ。そこを突かれたんだろうけれどさ…」
アスナ「うん、本当に（微笑」涙目
クライン「くそ真面目って言うんだよ。度を通り越してやがる」

ケイト「…えっと？；」おろおろ


それから、ケイトは俺達へ打ち明けてくれた。



ケイト「ここに来て初めて知った。違う人間もいるんだってこと。

それまではあくまで可能性ってだけだった。でもいたことが嬉しかった。力になりたかった。


でも…怖いんだ、いつか飲み込まれて自分が沢山の人を殺すんじゃないかって。

そういうのが…抱えていた不満かな」


アスナ「いっそのこと突き落としちゃいましょう！」
キリト「いやいや、それは流石に；」

ケイト「よし！突き落とす！！」
アスナ＆キリト『ええ！？；』
クライン「いくらなんでもそりゃ」

ケイト「自分を！」
クライン「ダメだっつの！！；」
アスナ「死んだらダメ！絶対赦さないんだから！！」

キリト「まだ続くのか？；」


その言い争いは、少しだけ続いてから終わった。