第9章 すれ違い
クライン「今夜…いいか?」
ケイト「それはダメ」きっぱり
クライン「えええええええ;」
ケイト「まだ結婚はしてないじゃん。
付き合ってはいるし、デートもしたことあるけれど」
クライン「あれはデートとは言わねえだろ!;
4人だったし!;ダブルカップルってだけだったし!!;」
ケイト「だから、さ…
やるんなら、もっとちゃんと…忘れられない夜にしたい//」ぼそ
かあああああああ!と、音を立てながら真っ赤になるそれに
何故か俺は、むずかゆくて…自然と頬がほころんで…
気付けば、壁に押し付けるように抱き締めていた。
クライン「愛してる…これからも、ずっと…」
ケイト「うん…」
二人『お前だけを……』ぎゅうう
同時に、声が被さった。
互いに、互いを抱き締め合いながら…
そんな最中、声がかかってきた。
キリト「まったく(溜息)
最初からそう言えばいいだけなのにな」
クライン「うっ;
そ、そりゃあ…押してもダメなら引いてみろって感じでよ;」
キリト「早い話…どっちも言葉不足だったんだな。
ちゃんと話せば、そんな早とちりやすれ違いもなかったってのに」
アスナ「そうね…ただ、話せばよかっただけなのにね」
キリト「ああ」
そう話し合う中、話しの流れは少し変わっていった。