第2章 デスゲーム
キバオウ「お前、ほんまええ奴やな!気に入ったで」にかっ!
ディアベル「早急に対策する必要があるな。
デスゲーム宣告から1か月目が、ちょうど2週間後だ」
キバオウ「独占しようとせん態度、護りたい言う態度、うまい料理を無料で提供しようとする態度!
立派やないか!」にこにこ
ケイト「いたく上機嫌な所悪いけれど、私はやりたいからやってるだけなんだよね;
やっぱり…さ。
楽しめてなかったら、生きてるなんて言えないんじゃん…
少しでも助けになりたい。
大丈夫だよって安心させたい。笑って向き合えるよう、支えたい。
外で食べてるようなもの、こっちでも変わらずに食べて、笑って生きていけるようにしたい(微笑)
ここをできる限り安全な場所にして、クリアするまでの間笑っていて欲しい。
それだけなんだ。私がこうしてるのは…
私は小さい時から…本当に助けて欲しい時に……
誰にも、助けられたことなんてなかったから。
あんな思い…させたくないんだ」ぎゅう!
気付けば、拳を握り締めていた。
学校来たら殺すなどの暴言を吐かれる牢獄(学校)、八つ当たりと共に暴言と暴力を続ける父(DV)…
必死に姉や母を護ろうと頑張る中、護ろうとしてくれなかった思い出だけがやけに鮮明に残っていた。
嫌な思い出が一瞬脳裏によぎって、眉間に皺を寄せながら拳を強く握りしめた。
キバオウ「志だけでは食うていかれへんで?」
ケイト「…うん、わかってr
キバオウ「一人やったらな!」にや
ぽんっ!
そう叫びながら、笑って私の左肩に手を置いてくれた。
それから、事態は急速に変化していった。
一人で立ち向かうしかなかった。
耐えて、そう思い込むしかなかった。生まれてきてはいけない存在だと…
それを否定する者はいなかった。家でも学校でも、何も変わらなかった。
拒否しないのをいいことに
自分一人を相手に、周囲は一丸となってそれら(いじめ)を毎日ずっと続けた…
人に対する恐怖しか、私の心には残らなかった。
真正面から向き合ってぶつかってくれる人なんて、今まで私の周りには一人もいなかった。
24歳になった今もなお、それは根深く、人付き合いなど苦手なままで、常に怯えながら気を配るばかりで…
友達など、一人としていなかった。
はずだった――