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白い流星【ソードアート・オンライン】

第8章 レジャーランド





多分ケイトちゃんは素直過ぎて
彼女にとってここは「穢れがひど過ぎる場所」でしかなかったのだと思う。

辛過ぎて閉じこもろうとしかけていた折、SAO発売日が間近に迫っていることを知って


『そうだ…気晴らしにやろう!』と思い立って、今に至るらしい。



ケイト「フルダイブなら、きっと霊感は機能しないだろうなって思ったんだけどね…」ずううん

アスナ「ええ。FNCね」

キリト「フルダイブ不適合の一種か」

クライン「にしても暗い人生送ってんなあ」

ケイト「うん…

そのせいで、こっちじゃ攻撃される際には当たる前に痛みを感じるし、人の目線やらNPCやモンスターに至るまで方向がすぐわかるし、距離もなんとなくで解るし;
第六感というか、念まで感じ取れるのまで変わんないし;」ずううん

クライン「それは一種の特技じゃね?」

アスナ「便利じゃない?」

ケイト「痛いんだよ;ペインアブゾーバー働いてても;」

キリト「ペインアブソーバな^^;」


ケイト「うん。

小さい頃は幽霊が本当の人だと思ってたし、それが壁すり抜けてたし空飛んでたからできると思ってたし、
そんでもって一人で話してる変な人に見られたこともあったし、オーラが見え過ぎて黒板が見えなくなったりしたし、人の黒い感情がもやとなって出てるのがはっきりと目に映って視えて前が見えなくなったり、その闇の内容まで心の中にまでなだれ込んでくるし」ずううん

キリト「随分霊感に振り回されて生きてきたんだな;」汗&引きつり笑い


ケイト「生きてるだけで、目に見えてるものを言うだけで「おかしい人」呼ばわりされるから
聞こえてくるものでも、一々注意しないといけないし
その人が心でそう思って考えてて、それを感じ取ってても誰にも言っちゃいけないし

主護霊から言われてることも、あの世のことも、魂の位とかも、話せば話すほど変な人みたいに…
見えてることや教わったことを伝えたくて言ってるだけなのに」じめじめじめじめ

クライン「暗いからやめようぜ。
っていうかあの世の話、ちょっとだけ聞いてみてえな」


その気持ちはわかるけれどクラインさん、今はケイトちゃんの気持ちを考えてあげて…;


随分溜め込んでいたみたいで、堰が切れたように話していた。

今にも水となって消えそうなぐらいに沈み込んでいるのが、見るまでもなく解った。


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