第8章 レジャーランド
アスナ「とりあえず、リラックスしましょう!
昔のことは今は忘れて!」
ケイト「うん!頑張る!」
両手で拳を握りながら『ファイト!』と叫ぶと
ケイトちゃんもまた、私と同じ体勢をとった。
アスナ「まずは湯船につかって」
ケイト「私は体を洗ってから入る派だ!!」きっぱり
アスナ「え?さっき身体を洗ったけれど」
その折、ちょうどクラインさんは身体を洗わずに入ろうとしていたそうです。
それを霊感で察知したのは流石だけれど、いきなり大声を上げられた時は驚いたわ;←その後のアスナ談
ケイト「すうう!クライーン!!」
クライン「おう!!?;」ぴたっ!
ケイト「私はあ!!
髪の毛を洗って!身体を洗って!上から順に綺麗になって!!
それから風呂につかってまったりしたい派なんだ!!
風呂から出た後でさらに洗うって手順が発生したら落ち着かん!!
っていうか汚い状態で入られたら、湯船が汚れる!
綺麗になった後から入る人の気持ち考えたら出来ん!!;」
アスナ「なるほど。確かに!」
クライン「やっべ!;気を付けよ」わたわた
キリト「今から癖付けといた方がいいんじゃないのか?」
アスナ「でも…こだわりが強いのね;洗う順番まで決めて」汗
キリト「アスペルガー症候群の人にはそういう傾向があるらしいな(苦笑)
まあ、気持ちはわかるけど。
先に体を洗ってから頭を洗うとしたら、頭にあった汚れが身体につくって考えたからなんだろうな」
ケイト「その通り!
風呂から出た後は念のためにシャワーで流すけどね。
洗いはしないから、それよりは楽だと考えてる」
『なるほど』
クライン「そこらへんはやっぱ育った環境の違いだろうな。
俺んとこは、洗わずに浸かる派だった」
ケイト「不潔!!;」
キリト「う~ん。言えてる;」
アスナ「改めて考えるとそうね;
そっちの方が手順は少なくて済むし、気持ち的にも楽かも」
キリト君は、どっち派だったんだろう?
私はちゃんと、身体は洗ってからで…
止められなかったってことは、きっと同じ『先に洗う派』よね?
気付けば、私は彼のことを気にしていた。