第8章 レジャーランド
アスナ「……筋肉を鍛えていた頃から?」
ケイト「ううん。中学の時あたりからだから…
月のものが出始めた頃?」超小声
アスナ「なるほど…ホルモンのバランスかしら?
それまでは何を?」
ケイト「牛乳飲んでたね。1日1パック。
そんでもって金属バットの素振り毎日300はやってた」
アスナ「その頃、身長も伸びたとか?」
ケイト「うん。
小学校低学年の頃は細身だったけど、若干筋肉で普通より少し太いぐらいになっていって…
10代後半で筋肉が割れるほど鍛え込んだから、160cmで68kg越えた;」
アスナ「でもその体重に関しては
『極度のストレス状態が長期にわたって続いた』というのが要因なんじゃ?
ストレスホルモンは脂肪をため込みやすくなるっていうし
何より、誰にも話せないままずっと抱え込んできた時期が長かったじゃない。
父親がいつ脱獄して、自分の命を狙われるか…
当時は寝ること自体が怖くて、ちゃんと熟睡できなかったって前に言っていたし」
ケイト「その不安を含めて、筋肉を鍛える方にぶつけまくってたね。
その当時もSAO始める直前でも。
いつフラッシュバックを起こすか解んない恐怖もあったわけだし
そうしたらパニックになるし、その際は狂わないように必死で一人で鍛え込むしかなかったし…
でもって、精神状態が常にそんなんだから食欲ずっとわかない状態が続いて…
食事だって1日に2回ぐらいで、そんなに食べてないのに体重が80いっちゃったし;
でもSAO入る前に、社内で遊びで測らされたんだけどさあ。
握力は変わらず左右50kgで、立ち幅跳び3mで垂直跳び1m、反復横跳び83回だった」
アスナ「決定ね。
ストレス全て運動に費やした結果、帰宅部でありながら運動部以上の性能を持った。
挙句の果てには運動神経が良過ぎた結果、今でも凄く強いってことね。
そう言えば前に体育学年2位だったかしら。男女込みで」
ケイト「うん、実技の点数でね。高3の時に」
クライン「なんの雑談だ?これ?;」
キリト「若干話がずれてるな;」
そんな声が聞こえたけれど、今はケイトちゃんのストレス状態を把握する方が先決よ!