第8章 レジャーランド
その当時、俺へ泣きじゃくりながら相談された。
ケイト「わああああああああああああああああああああん;;;」
部屋で会った瞬間に泣きじゃくる叫び声に
激しく動揺したのを、今でもはっきりと覚えている。
キリト「落ち着け!;何があったんだ?」汗
その当時、メッセージには「今から会えないか?」という連絡しかなかった。
幸い、時間も空いていたし
その日は月夜の黒猫団は皆、各々の趣味へ走っていた。
俺が泊まっている宿屋のことを話すと、「すぐ向かう」と連絡をよこしてきた。
連絡してくること自体、滅多にないから驚いた。
でも、とても切羽詰まった様子なのがうかがえた。
そして、宿屋で俺の泊まっている部屋へ入ってから
俺の顔を見た瞬間に、ケイトは安心したからか大声で泣き出した。
おろおろしながら、そっと背中を撫でると
ケイトはしゃっくりを上げながら、ポツリポツリと話し出した。
ケイト「あのさ…キリト…
私、クラインのことがどうしようもなく好きみたいだ;
クライン、ナンパしてるの見たら腹立った。
殴り飛ばしたいぐらいになって、断られるのを見て嬉しく感じたり…
大事な人なのに…なんか、変なんだ;;
わけわかんなくなって、黒いのと白いのが一緒に交じって;
「私じゃダメ?」って思わず言っちゃった;
どうしよう;;
どう顔向けしたらいいか解んないいいいいい;;
もうどうしたらいいのかもわかんないいいいいい;;」
そう咽び泣くケイトを見ていて、胸が若干痛くなった。
棘で刺されたように、痛みが脈打つように主張した。
その時返せたのは…その言葉と全く同じものだったわけで……
キリト「俺じゃ、ダメか?」
その声が、部屋に響いた。