第47章 神武器
そして何度も携帯でかけてみた所…全く応答もなく、留守電にも応じなかった。
これは余程のことがあったのだろうと、逆に電話したせいでこうなったんじゃなかろうかと…
俺の中には、焦りと絶望しかなかった。
キリト「…スグ」
スグ「ん?どうしたの?お兄ちゃん、いつになく気落ちしたような声で」もぐもぐ
1階のテレビの前でソファーに座って、するめを食べているスグに辛うじて声をかけた。
キリト「クレハの家、行ってきた方がいいかな?」心配
自然と声が震えていた。
視界の方も何故か、少ししらばんでいるように見えた。
スグ「何その顔!?;どうしたの!?;」どきっ!
キリト「聞いてくれないか…」どよーん
スグ「聞く聞く!(ばっ!)
聞くからこの世の絶望全部しょい込んだような顔やめて!;」あせあせ
ソファーから跳び上がって立って、俺の前で必死に慌てふためいていた。
スグ「え?何?;何があったの!?;」
それから録音を聞かせてみた所
スグ「う~ん。確かに不安になるのも解る気が…;」
キリト「連絡がない場合、二つのことが考えられるよな?
連絡が取れないほど忙しいか、もしくはそれほど切迫してて命に別状があるかどうか」
スグ「そんなに考え込むこと!?;」
キリト「だってそうだろ!
クレハの方にも連絡したし、家の方にだって連絡した!
でも何も返事がないんだ、かけ直しさえも…
もし、これで何かあったら」頭抱&がたがた
スグ「考え過ぎだって!
第一、それならケイトさんあたりがすぐLINEしてくれそうじゃない?
さっきの荷崩れのような音で骨折れてるんなら話は別だろうけれど」
キリト「よしわかった、救急車をすぐケイトの家に」さっ
スグ「待て待て待て待ってええええ!!!;」
119に連絡を入れようとした瞬間、私は必死にお兄ちゃんに跳び付いてスマホを持っている側の手を押さえ込んだ。
キリト「おわあっ!;」
がたぁん!!(椅子ごと倒れる音)
あ、押し倒す体勢になった!//
って考えてる場合じゃなくって!!;