第47章 神武器
ケイト「でもあいつは!!」
クレハ「私を見なさい!!!」がしっ!!(両頬を掴み、目を強引に合わさせる)
ケイト「!…」目を見開く
クレハ「私は、怒ってなどいません。たとえ何を言われようとも耐えてみせます。
それは、あなたとなら何でも乗り越えていけると信じられるからこそです。
それで人に侮辱されて汚されたとして、それで貶められるほど品位の無いものではないでしょう?
その輩の口車に乗って攻撃させること自体が罠だとしたら?そうした時に崩れるのだとしたら?
その時は一体どうするつもりなのですか?!」
ケイト「…あ」はっ
クレハ「その時はきっと海の藻屑と化すでしょう。
この場合は湖ですけどね(ぱっ、手を離す)
大切な人を侮辱されれば冷静でいられなくなるのも解ります。私だってそうでしょうとも!
ですがそれで心を乱されて我を忘れて襲い掛かるよりも!
そういう時こそ、自身を律して行動なさい!!
行動を起こした後では、取り返しのつかないことだってあるんですよ!!!」
ケイト「……うん」
クレハ「…頭は冷えましたか?」
ケイト「うん…少しだけど、落ち着いた」
クレハ「ならばいいです。あの輩は何と言っていたのですか?」
ケイト「悪しき者だとか言われてふざけんなって話してたらもっとひどい言葉使ってきて余計に腹立って斬りかかろうとした」
クレハ「なるほど。事情は分かりました。
しかし、だからといってそれで襲い掛かるのは非常に軽率です。反省なさい」
ケイト「はい;」しゅんっ
クレハ「それに、私は理解などしていない人に言われても堪えませんよ?
あなたのような理解者にならともかく」
ケイト「!え…」
クレハ「だから、それに振り回されるのは止めなさい。風評されている私が言うのだから、聞けますね?」
ケイト「……わかった。ぶん殴りたいけど我慢する。殺したいぐらい腹立ってるけど我慢する」
クレハ「そこまで腹を立てていたのですか!?」失笑&驚
ケイト「うん。腹立って煮えくり返って蒸発しそうなぐらい燃え滾ってた」真剣
クレハ「…」
本当に…あなたは変わりませんね。
どこまでも真っ直ぐな所も。そう簡単に心変わりしない所も…←この場合はクレハを真っ直ぐに慕い想う心