第47章 神武器
『神獣に導かれしものよ、よくぞここまで辿り着いた。
魔のものを数多に斬り伏せ続けたこと、褒美を取らすに値する。
受け取るがよい』
そうして祭壇から一つの光と共に箱が空きかけた。
ケイト「待てよ」
何で止めるのですか
ケイト「ぎり)…何で…何でクレハを悪しき者と見定めた!?」睨
『悪しき者には私の姿は見えぬ、聞こえぬ。このやり取りもおそらく聞こえてはおるまい』
ケイト「そんなの知ったこっちゃあるか!
これはきっと、他の人には見えない!霊感があるから私にだけ見えてるんだ!!」
『愚かな人間には罰が必要、それだけのことだ』
ケイト「どこが愚かだ!!クレハのことを何も知らないくせに言ってんじゃねえ!!」
クレハ「あの、ケイト?先程から何を話して?;」首傾
『ほら見たことか。聞こえてはおらぬぞ。私の嘲笑も、嘲りも何もかもな』かっかっかっ
ケイト「この…やろお」ぷるぷる
『なんなら魔の証として刻み込んでやろうか』ふっ&掌をクレハへ掲げる
ケイト「ぎりい)貴様…(わなわな)
ふっざけんなあああああ!!!」
こおおおお(ソードスキル発動)
ぱあん!!
ケイト「…へ?(何で左頬に痛みが?」
クレハ「何を考えているのですか。
先程から叫び続けて、一体何をしようとしていたのですか!?」
ケイト「え、えっと…それは、あいつを」
クレハ「知りませんし見えません!仮にあいつが私を吹き飛ばそうとしたとしましょう。
だとして、それに怒って斬りかかるなど馬鹿げています!
そこに何があるのかは知りません、私には見えないのでわかりません。
ですが、だからといって神殿の中で不用意にスキルを使うべきではありません。何が起こるかわからないのですよ?」
それでもケイトは未だ納得していないようで、何か言いたげな顔をするばかりでした。