第46章 お泊り・5日目
クレハ「姉に対する不満はなかったんですか?今まで聞いたことがありませんよ」
ケイト「ない(きっぱり)
寧ろ…自分の方が生まれつき力は強いけど
姉ちゃんは頭がいいし要領いいし口も回るし手もうまいし要領いいし立ち回りうまいし早いし」ずうううん
『よしよし』
要領いいが2回も繰り返すほど?;
クレハ「動き自体はあなたの方が速いと思いますが?硬気功や軟気功を使えるでしょう?」
ケイト「それはそうなんだけど…
父親がいたずらしてた時に2,3回ほど混ざっちゃったんだよね。
怒られてからすぐ止める側に回ったんだけど…それだけが凄く負い目で…はあああ(溜息)
あの偏差値だって努力型なんだよ。どっちにしろ目に付く以外ないんだよ。死ん
クレハ「おっほん!!」
その後、数回咳をする真似をしてようやく収まりました。
ケイト「…ま、まあ…早い話、負い目の方が多いよ。力になれなかった」
リズ「どんな負い目よ;」
シリカ「いたずらと言っても、その日だけなんでしょう?」
キリト「いたずら気質な所があるもんな」
ケイト「んー…でもあまり間に入れなかったし、全部が全部間に入れたか自信ない」じめじめ
リズ「そこよ!」
ケイト「!え?;」
リズ「その自信の無さそ~な所をどうにか変えなさいよ」
ケイト「んー…でも…ね;」
リズ「でもじゃない」
ケイト「だって習慣が習慣だったから」
リズ「言い訳しないの」
ケイト「う~;」
シノン「まあそのへんはおいおい慣れていくしかないわね」
ケイト「ごめんなさい;」
クレハ「早い話、その習慣させなければそういう風にはならなかったのでしょうね」
スグ「なんだかこじれてるようにも見えますよね;」
アスナ「もうちょっと気楽に考えるようにしないと何も出来なくなっちゃうんじゃ…;」
キリト「悪い状況に陥ることばかり想定しているからな;」
シリカ「疑心暗鬼がすっかり身に染み付いちゃったんですね;」
クレハ「ようやく得心が行きました。
自分自身でさえも信じられなくなっていたのですね。
まあ、おかしいという意見やいじめがあってもなお周囲がおかしいと言わない環境なら、やむを得ないことかもしれませんが…;
父親も母親も自分の概念や価値観を、人のそれを聞かずに押し付けるタイプだったようですし…」腕組&深々溜息