第8章 レジャーランド
最初の時は、移動法に驚いた。
いきなり転移させられた感覚に襲われたから。
キリト君も騒ぎ立てるほどだったし…
実は昔にトラップはトラップでも、全く別の場所へと転移させられる罠があったらしい。
でも、それは既定の場所として設置されているため、それを移動手段に使えないかと検証してみたみたい。
そのトラップを「対象が乗った瞬間に転移させる地点」と「転移場所の地点」とで別々に分解してみて
建物に合成してみた所、うまく機能したとのこと。
ちなみに石をその地点へ投げて見た所、ちゃんと送られていたことから物質の移動も可能と判断したらしい。
その転移させる地点に関しては「境界線となる『円』」を書いており、その円の中に「転移場所」の名称が書かれている。
鍛練所なら鍛練所、食堂なら食堂、部屋なら部屋、本部なら本部と
大まかに場所が分かれながらも、その円の中に入った直後に転移させられた。
おまけに、行き先がレジャーランドのものもある。
早い話が、行先指定のテレポーテーションよね。
随分昔のアニメでは、天狗の抜け穴とも呼ばれている類のものらしいけれど。
それから、まずはプールで遊ぶことにしたんだけれど…
そんな時、思いもしない人と会うことになった。
ケイト「あれ?クライン」
クライン「お?久しぶりだな!
一週間ちょいぶりか?」
アスナ「はい」
キリト「ああ」
クライン「で?何でお前ら前線休んだんだ?」
三人『え?』
クライン「ボス戦、昨日だぞ?
ケイトに関しちゃ、グレイクが無理やり休ませたって言ってたけどよ」
三人『……』
ケイト「あああああああああああああああああ!!!!!;」←今気付いた
ボス戦の日を忘れていた上に
その当日は一日丸々寝込んでいたから気付く由もなかった;