第44章 お泊り・3日目
クライン「あいつはネグレクトを受けてきたんだよ。虐待って奴な。
でもって父親からは暴行でぼろくそに、母親からは言葉や暴行で精神的にやられてたって聞いた。
激しいDVの嵐の中で、あいつは必死に生き抜いた。その為に心を失ったそうだ。
おまけに学校と来たらいじめっ子やろくに向き合おうともしねえ奴等共の巣窟で、理解者なんて一人もいなかった。
で、ろくに聞こうともしねえからそりゃそういった家庭環境だなんて知らねえわな?
それでも余計に死にたくなるようにやって、それを周囲は享楽としてんだよ。
泣き叫びながら必死に訴えかけても無下にされるだけじゃねえ、嘘つきだって笑い飛ばされたんだよ。
おまけに嘘つきだって風評を巻かれ続けたって調書にもあった。
きっとあいつは…人と向き合うだけでさえも怖かったんだろ。
内心、すっげぇ怯えてるようにも見えたからなあー;」
「っ…」ばっ!←ケイトが去った方向へ向けて走り出す
クライン「待て待て!追い掛けてどうすんだ!」←止めにかかる
「そのような事情を知って、放っておけるわけがないでしょう!?(ばっ!)
私が救い出してみせます!!」だっ!!
クラインの制止を振りほどき、幼い風貌をした私は走っていった。
逃げ去った先には階段…つまり、屋上へ迎えるはずだった。
お爺様「……」じー
「ひっ;」がくぶる
お爺様「…お主、ケイトか?少々所かコナンになるとは…」
「びっ;…ええっ;」がたがた
お爺様「溜息)はあ…どうやら会話は通じぬようじゃの;
(どうしたものやら…」う~む←顎髭を撫でながら考え中
「!お爺様!」
お爺様「!クレハ!!?なんとかあわいらしいいいいいいい!!!//」
「そのような物言いはどうでもいいです!!ケイトを捕まえて!」
「!?;」びっくぅっ!!
だっ!!!
「待って、ケイト!」
「いやっ!!いやあああああああああああ!!;」頭を振る
テロップ『幼い風貌をしたケイトは縛り付けられながら殴られ続ける行動を思い浮かべていた』
当時、父親にされていたように…
彼女がぶかぶかの服を好むのは、そういった経験があったのものだそうです。