第44章 お泊り・3日目
クレハ「何を言ってるんですか^^//当たり前でしょう。
私にとっても…今見ている夢は、間違いなくそれなんですから」ぎゅうっ
ケイト「これからも…ずっと、よろしく^^//
友達としてじゃなくって、人生の伴侶として//」にこっ
クレハ「ええ^^//
ケイト…私は、こんな見た目から差別ばかり受けてきました。
アメリカ人の血を濃く引き継いだのでは?といった眼は、決して消えなかった。
アメリカ人だから違うのだと、武術においても差別を受けることがありました。日本人ではないと…
だからこそ…あなたのような存在が、有難いんです。
あなたは、真っ直ぐに見てくれた。見抜いてくれた。
どれほど研鑽して完成させた武術かを。その動きができる域に達するまで努力を怠らなかったことを。
だから…言わせて下さい。
対等に接してくれて、差別しないでくれて…本当にありがとう。
あなたと出会えたことが、私にとって人生最高の出会いで、幸運です」
ケイト「その台詞、そのまま返します」うんうん
クレハ「境遇は似たようなものですからね。父親がクズだという点も」
ケイト「そこは否定しないけども、自分一人だけ生き残って良かったのやら;あの当時は自分も死んでいればって死ぬほど後悔してたし」
クレハ「でもその分嬉しいのでしょう?」
ケイト「うん!人生最大の喜び!」
クレハ「ふふっ//そう言って下さるとこちらも嬉しいです^^//
そういえばあなたは妬みやら僻みやら、そういった毒などは吐かないですね?」
ケイト「そりゃ…ずっと吐かれてきたから、私の母親に」ずうううん←その場にしゃがんで沈み込む
クレハ「!あら?;」
ケイト「父親の件もあって毒ばっかり。ヒステリックにずっと喚いて押し付けて同意しなきゃ喚き散らし続けて」ずうううん
クレハ「ケイト…」なでなで←背を撫でる
ケイト「でもそれだったからこそ、それごと今という幸せのレベルが跳ね上がったように感じるんだよ!!
ほら、底辺の不幸が日常になってたのが一気にプラス方面にいったことで幸せが倍以上って感じに!」
クレハ「ええ。わかりますとも^^//」くすくす
無邪気にはしゃぐケイトに、いつしか滑るのも忘れて語らい合っていました。