第44章 お泊り・3日目
それから身体も冷えてきたので、東屋で少しだけ休憩を挟むことにしました。
ケイトの口から昔話の続きが紡がれます。
ケイト「でもねえ…良くない噂ばっかりばら撒く奴等は本当に多いからね」
クレハ「ええ。それも根も葉もない噂ばかり…暴力で黙らせるなどと妄言を吐かれました。
しかもそれが事実であるように言われて」ぷりぷり
ケイト「せめて堂々とぶつかって欲しいよね。
そうやって周囲を味方につけて自分の味方になれば嬉しいんだろうけど。
私には到底できない」
クレハ「むしろ言及しようとすればいじめにならない程度にと、必死に止める側に回ってましたものね」
ケイト「うん…
私達の子供は、幼稚園にも学校にも行かせたくないなあ」
クレハ「でも経験は必要ですよ?」
ケイト「人付き合いに関してはクレハはうまく立ち回ってるじゃん。
私なんて、ストレートにしか言えないし、思ってないことは言えないし」
クレハ「その割には天然タラシとも言える言葉ばかり吐いているようにも感じますが?」じと目
ケイト「え?;そう見える?;」
クレハ「ええ。まあ…確かに人付き合いでは苦労しましたね。
使用人の方もまた家族、そう想って接していますし…
外見から差別されても仕方のないことと割り切っていたのですが、差別はされませんでしたから」
ケイト「そっか…やっぱり、そういうのは人にもよるんだろうね」
クレハ「ええ。人によっては、あなたのことを調子に乗っていると感じている輩もいるようですし」
ケイト「ええ!?;」
クレハ「強いからこそ、一人でもできるよう励んでいるからこそ目に付いて
その努力があってこその結果だというのに、結果だけを見て調子付いていると捉えているのでしょう。
そうして嫌がらせが…
そういったことは、人間がいる限り無くならないのでしょうね…」遠い目
ケイト「そうだね。
永久に消えないと思うよ。人間がこの世にのさばる限りは」黒溜息&遠い目
はっ!;
気付けば沈んだ空気になってしまいました!!;