第44章 お泊り・3日目
数分後、気付いたら私の補助なしでも初歩程度には滑れるようになってました。
少なくとも、身体の制御だけは。
ケイト「ねえ…クレハ。私、欲張りだね」
クレハ「え?どうしたのですか?」
ケイト「私ね…もっともっとクレハと一緒に居たい。
どんなことしててもいいから、ただ一緒に居たい//」微笑
クレハ「…奇遇ですね。私もです^^」くす
本当に…いいスケート日和です♪
ケイト「クレハ…田舎だって教えてもらった時に言ったように、あの言葉は今も変わらないから。
クレハの隣が、私にとって大切な居場所なんだ。何よりも欠かせない、大切な。
だから…クレハとなら私はどこにだって行くよ。
どこだって構わない。それぐらい、一緒に居たいんだからさ」微笑&涙目
クレハ「ええ…わかっていますとも//
私だって…あなたの為なら」涙目
ケイト「ぐすっ…あれ…何でだろ…雨かなあ?」涙
クレハ「ええ。降ってきましたね」涙
気付けば、私達は共に嬉し泣きをしていた。
ケイト「クレハ…私、今…すっごく幸せだよ。
生きてきて、頑張ってきて、本当によかった。
理解なんてされないって決めつけてた。誰も聞いてなんかくれないって思ってた。
クレハに出会えなきゃ…私はっ;;」
クレハ「可愛いこと言わないで下さい(なでっ)
私だって、同じ気持ちなんですからね?;;」涙
ケイトの頬に滑り落ちてくる雫を拭いながら、私は言い放った。
ただ一緒に居るだけ。
それだけなのにとても幸せな感覚に包まれるのは何故だろう。
それはきっと…私にとってはあなたという人柄が、とても心地よく……
どこまでも、いつまでも共に居たいと、心から願っているから。
それが互いであるからこそなのだと、その日になって私は知りました。
そして…ケイトもまた同じなのだと思い知った日でもありました。