第44章 お泊り・3日目
ケイト「本当に庭だけどね、ここ^^;」苦笑
シノン「じゃあ私はシリカにも教えないとだから、あとはクレハさんよろしく」
クレハ「任せて下さい!//」キラン
ケイト「え?;変な所触らない?」
クレハ「あなたにだけは言われたくありません。触って欲しいのならいくらでも触りますが」じと目
ケイト「普通でお願いします;」
すぃー
私がバックで進みながらケイトの両手を引いて、スケートで滑る感覚に慣れさせることにしました。
まずは滑るという行為を身体で覚えなければ。
覚えさえすればまたいくらでもやれるようになるし、ケイトにとってもやりやすいでしょうし。
そんな両手を引いている中、ケイトは言ってきました。
ケイト「クレハ、愛してる」キリッ!
クレハ「!//何ですか急に//」
ケイト「あの時(1491ページ参照)、返事してくれたのに言わなかったでしょ?
通じ合えてるって思ってたから、つい甘えちゃって…照れ臭くって、言葉にできなかったんだ。
だから…今、伝えたくなって//」かああっ
クレハ「ケイト…//
いいのですよ、別に。言わなくとも、私はちゃんと見てます。
勝手に決めつけたりはしませんから(微笑」
ケイト「!//…そっか…//
もっと…もっと早くに会いたかったなあ//
そしたら…これがあって当然だって想えるぐらいになってたのかもなあ//」
クレハ「ふふっ(微笑)
でもそうしたら、この有難みも味わえないかもしれませんよ?
お互い、辛い日々が続いていたからこそ…互いの存在に救われたのですから^^//」
ケイト「そっか^^//
そうだよね。私だってそうだし♪
じゃあ、今この瞬間に感謝しないとね//」
クレハ「ええ//
私こそ…あの時(1488ページ参照)はつい感情的になってしまって//」
ケイト「いいんだよ。それぐらい大事に想ってくれてるからでしょ?
私、すっごく嬉しかった^^//
理解するまでが、日常が日常だっただけにとっても大変だったけど…とっても有り難かったから」
クレハ「それを言うのは…私の方です//」
そう言い合う中、私達はいつまでもスケートを続けていました。
共に手を取り合い、支え合い、進んでいく…
それだけなのに、いえ、ただそれだけで…『幸せ』というものをより強く、深く、心より堪能できたのです――