第7章 涙と決意
風月流の教え
1.相手の動きをよく見る。
2.勢いを殺さず、曲線状にして威力を相乗させる。
3.踏み込みを大事に。
4.型にとらわれるな。
5.状況に応じて、変幻自在に最適な動きへ変えろ。
攻撃を避けるのが間に合わない場合、その場で後ろへ倒れ込んだ動きを利用しつつ回転して肘打ちを繰り出す。
全体的な動きを見て、僅かな挙動も見逃さないこと。その内、それを見るだけで次の動きが解るようになる。
勢いを殺さず、逆に生かすようにすることで相乗効果によってスピードも力も跳ね上がる。
左剣で横薙ぎに振ったのを避けられ、右剣で止めを刺す場合
普通に避けて斬ったのでは勢いが殺される上に、速度が落ちる。効率が悪い。
逆に横薙ぎに振った勢いを止めずに、そのまま回転して相手の攻撃を避けつつ
曲線状に動きと力を乗せながら、曲線状に角度を変えつつ右剣を下から上へ斬り上げる方が早い上に威力も高い。
普通は突きをしている間に足は動かさないのだが
最初は逆突きのような足をしつつ、拳と一緒に足を前へ出し、相手に突きが触れた瞬間足の力を踏み入れ、腰の回転、肩から腕の力、足の力、全身の力が乗った拳となる。
斬るのが間に合わない場合は柄頭で顎あたりを打ってのけぞらせ、その間に斬る。
自身にある『無駄な動き』を見極めて削り、自身に合った最適な動き方を身に付けろ。
丸々1週間、私達は徹夜で修業させられた。例の新入り12人も込みで。
上記の動き方&対処の仕方&柔軟な思考&型にとらわれない動き…
どんな動きを取られても、どんなに不測な事態に陥ってもなお
即座に、その時点において最も最善へ繋がるよう、無意識にでも動けるように叩き込まれた。
無論、《月夜の黒猫団》も一緒に。
そして……
アスナ「今度こそレジャーランドで休ませるわよ!!?」拳握&きっ
キリト「まだ続くのか?;」苦笑
修業が終わった後から、翌日の夜まで眠った次の日…
怒涛の休日は、始まりを告げた。