第42章 お泊り・1日目
ケイト「だからね…友達だって言い張りたいけど、言い張れなかった。
向こうから話しかけることだってそんなにないし…
そんな…相手のことも名前と人柄以外はそんなに知らないような関係だった。いい人だってのは霊感で感じ取れてたんだけどね…
でも、24歳になってから出会ったんだ」
クレハ「私に出会う前…ですよね?」←696,1284ページ参照
ケイト「うん!^^
23歳から24歳になる前々日だっけ?細かい日にち忘れちゃったけど…
初めてだったんだ。初めて会った時に話しかけてくれたことも、あれだけ話し合えたのも。
なんていうのかな…
ずっとああいう環境だったから、誰も助けてくれないくせにって…
恐怖もあったから余計に自分から話しかけることはしなかった。
人に話しかけるなオーラが出てるって言われるぐらいで…ずっと、それまで一人きりだったんだ。
話しかけてくれる人なんて、そうそういないぐらいにはさ。
自分の中の環境を知って、差別されたらどうしようって…怖くてたまらなかった。
でもね…いじめられてたからって、差別せずに受け入れてくれたから、とっても嬉しかったんだ^^//
『友達だって思っていいのかな?』って勇気を振り絞って話した。
そしたらね…なんて言ったと思う?(微笑)
『自分はもう友達だと思ってる』って言ってくれたんだよ!
だからね…私、とっても嬉しかったんだ^^(ぼろぼろ(涙))
私の人生の中で、最初の友達だったから。
私も友達だって思っててね、ジュン君も友達だって思っててね。
双方共に友達だって人、胸を張って友達だって公言できる人…生まれてこの方初めてだったんだ^^//
だから嬉しさもひとしおでね!?
本当の友達になれたって…
自分の中での『友達』は、その初めてはやっぱりジュン君だったんだよ!
それから少しずつ、少しずつだけど…過去のことを話せるようになって…整理が付けられるようになっていった。
世界がばっと広がって、見えなかったものが少しずつ見えるようになっていった。
霊感のことを話したのは、知り合ってから随分後だったかな。
他の人にはないものだし、余計に怖くて…言い出せなくって…
だから私は…SAOで勇気を出して、行動に移すことができたんだよ」