第42章 お泊り・1日目
「馬鹿だろ…お前。
こっちは憎まれることやったのに、何でそんな風に接してくんだよ」
ケイト「言ったでしょ?「欠かせないピース」
だから…私にとっては、どんな人でも苦しんでるのなら見過ごせない。
というか…助けられるのに助けない自分を赦せない。
それこそ…いじめっ子や、傍観者達と同じになってしまうから。
そうされる側の気持ちを知っているからこそ、余計に出来ない。
それが…「私」という在り方だ!
自分で決めた、択んだ、私という道なんだ。
もししなかったら、私は私を一生赦せないから」きっぱり
「…はっ。やっぱりお前、ただの馬鹿だ。あほ過ぎる…
得なんてねえのに」
ケイト「損得勘定じゃないよ、生き方は。
全開のままにしとくから、暑くなったら頑張って動いてね」
「…ああ…
何度謝っても、それは釣り合わないか?」
ケイト「全然。全く。塵も欠片も」
「即答だな;」
ケイト「塵も積もれば山となるって言うでしょ?
毎日続けてこられたから余計に恨みは深まるんだよ。
途中で距離を取ってこれ以上増やすまいと努力した私とは違ってね」べー
「ははっ。違いねえ」俯
そう言いながら俯く男性を背に、私は道場を後にした。
その後、台所に着いてから晩御飯をねだりにかかった。
ケイト「ねえ…クレハ、ごめん。急いで走ってたら零しちゃった^^;
床は拭いたんだけど、器もスプーンも洗うから…ちょっとだけわけてくれない?」苦笑
クレハ「…仕方ないですね。床はおいしそうに食べてましたか?」
ケイト「うん。美味しかったみたいで露が落ちてきた」
クレハ「そうですか…でも電気毛布は捨てますからね?あなたに買い与えたものですけど」
ケイト「あっはっはっ^^;ごめんね」
クレハ「大丈夫です。私のがあるでしょう?共に使いましょう」
ケイト「うん!^^」
やっぱり…クレハにはバレバレみたいだ;
というか、この会話を聞いている皆にもばれそうな気がしてきた;
私って人柄、理解されちゃってるもんなあ…;
まあそこが嬉しいんだけど//