第42章 お泊り・1日目
ぽとっ
ケイト「?(今日は確かに汁物だけど透明なはずじゃ…」
頬を濡らしているそれにやっと気付いた。
……何で泣いているんだろ?…まあいっか←自己完結
温めるのが目的だし。他はどうでもいい!
テロップ『やはりどこかずれている』
「……ありがとう」
!
「…あり、がとうっ」
震える声だった。
その当時から数分後に話した時に聞いたのだが…
退職させられてからここに辿り着くまでの扱いが非常に厳しく、温かさが嬉しかったんだそうだ。
でも当時の私は知る由もなく…
ケイト「え!?;泣くほど寒いの!?電気毛布全開にしないと!」わたわた←本気&マジ
「違うわ!!;」
ケイト「ってこれが全開だった!!;
どうしよう!?私が抱き締めて温めようか!!?」
「要らんわ!!!」
食べ終わった後になって、ポツリポツリと話してくれた。
見捨てられたこと。誰も味方がいなくなったこと。
軽蔑されたこと。中傷されて傷付き続けてきたこと。
こいつさえいなければと短絡的な思考に走ったこと。
私が抱いていた想いに気付けず、調子に乗っているように感じて、嫌いな形だったから余計に目について否定的にし続けていたこと。
ケイト「それこそそっちがやったことじゃない。傷心の所悪いけども」
「うるせえんだよ!;黙って聴け!」
ケイト「何で…本質見定めようとしなかったの?」
「嫌いなもんは嫌いなんだよ」
ケイト「それで話し合いもせずに本質決めつけられて広まされたらされた側は堪ったもんじゃありません。
そっちが味わってる思いを、こっちは無抵抗のまま耐え続けてきたんだよ?」
「だから…悪かったって」ふいっ
いじめてくる人って…視野が狭いのと、何かでいっぱいいっぱいだったのかな?
私の場合、いっぱいいっぱいでも「される側の気持ち」がわかるからやろうとも思わないけど…
それは父親っていう環境と、自分の生まれ持った性格のお陰なんだろうね。
そういう人が、少しでも増えたらいいな。
でも…それがあるからこそ、その先の日に…普通の人じゃ得られないぐらいのでっかい喜びや嬉しさが待ってるのかな……
私が、そうだったように……
昔の自分に伝えたいなあ…
ねえ、あの頃の私……
もう18年近く人付き合いで苦しんできたけど…今、とっても幸せだよ?――