第42章 お泊り・1日目
ケイト「あの当時の私はさ…諦めてた。
いじめられてた時に不当な行動だって訴える人が一人もいなかったから、何か言葉を言おうとする度ブレーキがかかったんだ。
そういう行動を取ろうとする自分だけがおかしいんだって思ったから。周囲は一人も、そんなことをする人がいなかったから…
嫌いな人に嫌なことをやって、悪いことをやって、それは謝らないのに人には謝罪を求める。
そういうのって棚上げだし、自分にとっては人として間違いだって思う。
私は…その行為を一つ一つあげてないし、総括して一回の謝罪で済ませられる程度のことじゃないって思う。
…でもね…当時にとっては、確かに悪いことばっかりだったんだけど…
だからこそ…キリト達に会えて、理解者になってくれて…それがすっごく嬉しかった^^(涙目)
大好きでたまらないって強く想った。家族以外じゃ、初めてだった//
護りたいって必死になれたのは、助けられないって環境と時間が20年で、すっごく長かったから。
だから…やっぱ、こういうのしてるってわかってて無視できないや^^;(涙)
すっごく、辛いもんね…」
「…」
ケイト「吹雪もひどくなってきたし、これからももっと冷えると思う。
道場の温度、一応暖房付けてるけど15度だし…やっぱり寒いでしょ?
ばれないように付けるの大変だったんだよ?わざわざリモコンまで持ち出してさー」
「わざわざやってきたのかよ。目の前で食う為に」
ケイト「違う違う。食べ物を持ってきたのは別の意図。
寒いのは、誰だって嫌でしょ?だから電気毛布と食べ物を持ってきたんだよ。
あのね…私の中にある憎しみは、決して消えないよ。自分の中の時間の内の一つだから。
私が私であるために、欠かせないものだから。
そんな私を、大好きだって言ってくれる人に出会えたんだ^^
勇気が逐一必要になったのは変わらない。でも…
そのお陰で、自分の世界は拡がったよ。人生がこんな形になったのもきっと…そういう行動も関わってきているから。
巡り巡って、「今」という幸せに辿り着けたから。
だからね…ありがとう^^」にっこり
「!!」
ケイト「死ぬほど憎いけどありがとう」
「どんな感謝だ!?;」
テロップ『疑問は尤もだ』