第42章 お泊り・1日目
ケイト「だから…目先の幸せだけ見て羨ましがって邪魔してんじゃねえ!!平然と人の心殺し続けといてどの面下げてのこのこ出てくんじゃねえ!!私の最愛の人を殺そうとしてんじゃねえ!!!
殺そうとしてみろ。殺してみろ。殺してやる。指先の骨から順に全ての骨という骨を折って、今度は私がお前を殺してやる!!粉々になるまで殴り霊体も魂も全て消し去ってくれる!!!!
私から「心」という概念を奪い!!人生に障害を植え付けたのがお前達だということを忘れるな!!!!!」
噛み付こうとするかのように、17年…いえ、約18年越しの反抗が響きました。
ケイト「なあ…本当に不幸だって言うんなら解るよな?
抵抗も反抗もできず、心を殺して考えるのも感情でさえも麻痺して…人のことでしか泣けなくなった。
ろくに話なんて聞いてくれる人もいなかった。
たった一つだけ、一回だけっ…(ぎゅうっ!!(拳握)&ぷるぷる)
勇気を振り絞って話しても「よう言うわ」「どーだか」「嘘だろ」と一笑に付す以外なかっただろ。
自分の味方は自分しかいない。一人として理解者もいない。周囲はそうやって一人の自分のみを、多で一方的にいたぶってなじって笑う。
その痛みや傷がわかるのか?そうされる側の気持ちが、お前にわかるか?
たった一人で生きて、耐えていくしかなかった苦痛を、絶望を、それを超えるほどの不幸をお前が持っているのか?(涙目)
自分のことで怒ることもできなくなった。哀しむこともできなくなった…(涙)
あの時から約16年経った後になってやっと…やっと、心を取り戻せたんだ。
涙も枯れ果てて、人のことでなければ涙なんて流せなくなった。
人を前にすると思ったように声も出ず、恐怖に縛られ、行動でさえままならなかった。
そんな…そんな人の気持ちを、自分の想いをお前はわかるのか!!!!??」
涙が次々に零れ落ちていく中、ケイトは悲痛な叫びと共に胸ぐらを掴んで叫んだ。
そのケイトの行動も、声も、叫びでさえも…
その全てが泣いているようにしか、私達の目には見えなかった。