第42章 お泊り・1日目
ケイト「そんな環境の中にいたこともない奴が何を語る!!!?絶望以外の何物でもない環境に幼い頃からいたことがあるか!!!!?人とろくに話せもしない、対面すれば恐怖しか湧かない体質になったことがあるか!!!!??
てめえがそういった絶望以外の何物でもない本当の不幸の一端を欠片でも知ってんのか!!!!!??
言ってみろ!!!!てめえの不幸がそれ以上のものなのか言ってみろ!!!!!!!!!!
替われるものなら替わりたい?お前だけ幸せなのが羨ましい?
その前の不幸も背負えるもんなら背負ってみろ!!!耐えれるもんなら耐えてみろ!!!!
四肢を千切り臓腑を一つずつ見せつけながら抜いてくれるわ!!てめえらがやったことはそういうことだ!!!!!いじめとはそういうもんだ!!!!
実際に千切ってやろうか!!!!!??」
クレハ「落ち着いて下さい!!
そんな行動はとってはダメです!!
怒りも解ります!!激情もよく解ります!でも呑まれないで!!」がしっ←後ろから両脇羽交い絞め
力比べではケイトの方が上。分かってはいますが、必死に止める為に動いた。
ですが生来の優しさ故か、それほど力はなかった。
ケイト「幼い頃から父親から殺されかけた。何度も暴言を吐かれた。鬱憤晴らしのために暴力を振るわれ続けた。
ばれかければ躾と言われた。寝ぼけたのだと言われた。証拠を持っていってもダメだった。
一人きりの地獄を知っているか?
日常も日常だけに否定する気力も失せた。反抗する気力も失せた。考えることもなくなった。目の前のことをありのままに受け入れるだけだった。理不尽に多からの暴言を受け入れるだけだった。
「自分が殺されかけることが傷付くことが周囲にとっての幸せ」だと本気で思ったさ。自分の不幸のことで泣けなくなった。涙も枯れ果てた。
でもなあ…1年前のある日を境に、心をようやく取り戻せたんだよ。
嬉し涙も簡単に出た。悔し涙も出せるようになった。恐怖を知り合い限定で取り外すことができた。
それまでに…一体どれだけの時間が必要になったと思う?
たったそれだけのことに、私は2年以上の歳月を要した。
友達が付き合ってくれなきゃ、きっと今もできないままだっただろう。
できていたはずの会話さえも感情表現さえもできなくなって、人生を滅茶苦茶にされたのはこっちの方だっ」わなわな