第42章 お泊り・1日目
刃物を見せれば驚くかと思っていたのか、それに同意するのが当然とでも思っていたのか
男性はとても気に食わなそうに喚くばかりでした。
キリト「ただ八つ当たりする場所が欲しいだけだろ?
自分の行動の責任を人に擦り付けた方が楽だからそうしているだけなのが見え見えだ」
クレハ「叫ぶのだって同意を恐喝、または促す為の威嚇行動でしょう」
シリカ「怒りをあらわにすれば何でも信じられると思ってるんでしょうか?」
シノン「少なくとも初対面の人はそれで信じたんじゃない?
信じる方がどうかとも思うけど」
スグ「そもそもケイトさんはそんな人じゃないのわかってますしね?」
アスナ「ね(頷)
嘘をつこうとした瞬間に表情に出るし、たとえちゃんとつけても罪悪感に耐え切れずにすぐ打ち明ける人だし」
リズベット「エイプリルフールの時は面白かったわね。
死んだ。嘘でしたと明かす。
それまでの間、僅か30秒!」きっぱり
クレハ「あれは本当に泣き叫びました。ケイト、二度としてはいけませんよ?」キラン
「てめえら無視してんじゃねえ!!!!」刃物突き出す
ケイト「って待った待った!;
全員で問い詰めるみたいに言い連ねていったらそれこそいじめみたいになってるから!!;それやっちゃダメ!;」
『正論じゃない』←止められる謂れはないという意
ケイト「それでも傷付けるのはダメなの!;」←必死
ミー「み」ぺろぺろ←ケイトの足をなめる
クレハ「それよりもケイト!返事は!?」
ケイト「はい!わかってるから!っていうか繰り返してないでしょ!?;」
「てめえのせいだ」
ケイト「?」
リズベット「は?」
「てめえのせいで、俺は不幸のどん底だ。
気に食わねえんだよ。てめえがこんな風になってるのが!
救世主だと祭り上げられて国から御礼金をもらっていい気になりやがって!!
ここにいる奴等全員殺してやる!!!道ずれにしてでもてめえを殺してやる!!!」
男性はろくに話し合おうとしないまま、刃物を両手で持ち直して襲い掛かる。
ケイトを庇うかのように、その前に立ちはだかっていたキリトに向けて。