第41章 冬での一時
シノン「両手で構えて。ブルーのサークルが大きくなったり小さくなったりしてるでしょ?
それが攻撃的システムアシスト、バレットサークルよ。弾はその円の範囲にランダムで命中するわ」
ケイト「ふむふむ。命中率を上げるには?」
シノン「一番簡単なのは対象に近付くこと。
次に冷静になること。そのサークルは心臓の鼓動に応じて広がるから」
ケイト「なるほど。ありがとう」
シノン「気にしないで集中して(どう反動を受け流すか、見物ね」微笑
ケイト「すぅーはぁー」
その瞬間、瞳から色が消えた。
少なくとも、私にはそう見えた。
撃たれる一瞬前、円が一番中央の的のみに狭まった。
ケイト「…」きっ!
だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだんっ!!!!!(20連射)
キリト「!!」
シノン「これ、って…嘘…全弾命中?しかも…真ん中だけ?」
キリト「初体験でこれですか…;」汗
ケイト「ふぅ~」
シノン「一体どうやったの!?」
ケイト「ん?あー…
小さい頃からいつどこを殴られるか蹴られるかわからない「恐怖に飲まれるばかりの環境」だったから、気を静めるのはいつものことだったんだ^^;
気を静めていないと、ちゃんと対処できなくなるだけじゃなくってあざだらけになるしね(真剣)
だから慣れっこ♪」にっこり
シノン「…え?;(それは確かに前に聞いたけれど;」ぽかーん
キリト「《跳躍》スキル使っただろ?」
ケイト「半分正解^^
やっぱり、撃つ一瞬に全体重かけるように前へ跳躍すれば体勢は崩れないし狙いもぶれない!
銃口だけで逆立ちするイメージで体勢を整えてからやったら無事にいけたよ」にやっ
シノン「あとの半分は?」
ケイト「あとの半分は腰を落として「重心を低くすること」で安定して力を伝えやすくしたんだ。
狙い通り跳躍の力も強く伝わったし、重心が低いからちょっとやそっとじゃ体勢はぶれないし、照準だってよりぶれにくくもなる。
撃った時の照準に関しては前に教えたように内気功の技術だ。
気功を銃へ伝わせて、己の一部として循環させて一体化する。
あとは銃口まで一体となって共に撃つだけ!」
キリト「なるほどな」
内気功は解らないけれど、そういう技術があるってことね。
でも重心を低くするなんて…やったことはなかったわね(キラン)←後で試す気満々